外国語の辞書

投稿者: | 2015-03-31

先日、プログレッシブロシア語辞典を購入した。いわゆる露和辞典であるが、簡易な和露辞典編も収録されている。サイズはかなりコンパクトだが収録語数では中辞典クラスであって、初学者から中級・上級者まで使えるとのこと。
ロシア語の辞書はそもそも選択肢が少ない。自分の程度のレベルでもやはり辞書は必要だと思い、色々見比べてみたりするが、今までの中のロシア語辞書としては一番良いのではないかと感じている。
もうずっと前の学生時代は、博友社のロシア語辞典(初版)を使っていた。当時は学習に使えるロシア語辞典としてはこれくらいしかなかったらしい。小口の部分にアルファベット刻印が無く引きにくいため、自分でペンなどで見出し文字を書いてから使わなければならないのがまず惜しい。本文の見出し語はセリフのある太字書体だが、なじみが薄い斜体字の表記の部分も太字になっていて、それが見出し語なのか何なのかと迷う。そういうものだと思っていたが、別の辞書と比較してみると、そういうところが気になった。
少し前に入手したコンサイス露和辞典は、コンパクトなサイズなのに収録語数が大辞典クラスに多いというもの。博友社のはもう古くなっていたので現代語がきちんと収録されている辞書として使ってみた。
収録語数とサイズからすると仕方ないのかもしれないが、当然に字が小さく、だんだん自分もその大きさだとつらくなってくる。見出し語はセリフのある太字ではあるが、そもそも字が小さいので見出し語が目立ちにくく、解説の本文も字が細く、総体的にはやや引きにくいという印象。
そこでこのたび入手したロシア語辞典であるのだが、この辞書はつい先日に初版が出たばかりという本当に最新の辞書である。新語なども当然に積極的に取り入れられているようで、実用するための辞書としても使えそうなものだと思っている。
辞書としては装丁が安っぽいと感じるところがあって、見た目は少し厚めのペーパーバッグのようでもあるが、表紙と本文の用紙に凹凸が無いので持ちやすく引きやすい。
本文も、見出し語がサンセリフ系の太字書体で、説明文部分との差違がはっきりしていて一番見やすく、目的の語が探しやすい。サイズはコンサイスより一回り大きい程度で、辞書としては小型だが、文字もくっきりとしていて読みやすい。この3冊の比較の中では一番使いやすいと思うのである。
そもそも、小学館のプログレッシブの辞書とは高校生くらいの時の英和中辞典からのつきあいである。周りではあまり使っている人は少なかったが、このロシア語辞典と同様に見やすい。今も、プログレッシブ英和中辞典の第5版を所有しているが、これも同様に見出し語がくっきりしていて単色刷だが目的の語を探しやすいと感じて、これも選ぶときに見比べた結果で一番気に入ったものである。
もう一つ、何かの時に買ったポケットプログレッシブ英和辞典を持っている。コンサイスよりも更に一回り小さな、本当にポケットサイズの辞書であって、文字も小さいが見出し語がくっきりして二色刷でもあるので目的の語は探しやすく、使いづらいという印象はあまりない。
そういう風に、プログレッシブは使いやすい、見やすいという印象があるブランドであるため、今後も外国語の辞書を選ぶときの優先度は少し高くなりそうなのである。