パソコンを使う仕事と言っても様々で、少なくとも今ではデスクワークではむしろ使わない仕事のほうが探すのが難しいかもしれないくらいである。一言でビジネスパソコンと言ってしまえば、モバイルで堅牢、高スペックのものというイメージも湧くが、事務用パソコンと言い換えると逆に低スペックのものというイメージになる。
事務用という用途では、ワープロや表計算ソフトでの文書作成がメインで、あとはブラウザで一般的な情報検索ができたり、グループウエアや会社のそういうシステムにログインしたりという程度の作業がメインになるイメージがある。
今のIntelのCPUで言うと、Core i3までも必要なく、Celeronでも十分に機能を果たすという感じさえする。実際、CeleronのPCもあるのだから、おそらく主としてそういう用途で使われているのだろうと思う。ビジネスパソコンという種類においても、顧客の先などで簡単にプレゼンをする程度というのなら、そういう程度のスペックでも役に立つのかもしれない。
これが家庭用のパソコンということになると、Webの閲覧も動画サイトを見ることが多かったり、DVDやBDを再生したりということもあるわけなので、あるいは写真画像の編集や保存管理などもすることもあるし、Skypeなどで動画・音声の送受信もしたりするわけなので、もう少し高いスペックのパソコンが主流になるかもしれない。i3からi5のCPUがおそらく一般的なのだろう。
その上のi7のクラスということになると、まさにそういう使い方やあるいはゲームをするとか、そういう重たい処理を頻度高く使うような場合の用途に向いていて、いわゆるパワーユーザ向けということになるのだろう。
CPUの種類だけでは判断できないところはあるが、市販のPCを見るとその辺の各種が入り交じっている。家電量販店も規模の大小があるが、気に入ったブランドとかデザインのだとか、そういうのがあっても目的とする所の性能を備えていないことで別のブランドの製品を選択してしまったりということは多々あるのだと思う。
実際、選び方はそういう各種条件を組み合わせて選択するのが当たり前になってきているのだが、CTOとかBTOとかになると、スペックも自分の目的とするところ、あるいは予算の範囲内で調整することが可能になるので、このブランド、このメーカーの製品ということで最初から決めている場合にはさらに選びやすくなる。
丁度、自動車を購入する時に選ぶオプションのようなものだ。パソコンはそれなりに高価でもあるので、こういう選び方はあって良いと思うのだが、日本のメーカーのはそれが自由にできるところは少ないのが実情である。