文章の分量

投稿者: | 2016-03-05

我が国で一般的に原稿用紙と言えば400字詰めである。小学校以降、作文の時に使われるあの用紙である。雑誌や新聞など、専門の分野では半ペラなどと言われる200字詰めやそれ以外の字詰めのものも使われるのだろうが、原稿用紙何枚の原稿といえば、たいては400字詰め原稿用紙のことで、その枚数が文章原稿の分量を表す単位として使われてきた。
400字という分量は、半端な数字ではあるが作文で書かされて原稿用紙1枚分の分量を感覚的に掴んでいたら、そんなにわかりにくいというほどでもない。
かつてワープロ専用機の文書作成画面は1行40字が標準であって、この場合10行書けば原稿用紙1枚分となる。自分はその感覚がすり込まれてしまっているので、今でもテキストエディタの画面の1行は40字(半角だと80字)でないとダメだ。表示設定をする時は必ず最初にそこを設定する。
ワープロで作成する文書も1行40字を標準としたいところだが、A4用紙に適度に余白をとり標準の10.5ポイントの文字サイズだと42から44字くらいになってしまい、40字で設定すると字間が空いてしまう。12ポイントの文字サイズにすると、やや余白は狭くしなければならないが、40字でちょうど良い感じになる。
手書きからワープロで作成された文書が一般的になってくると、原稿用紙換算での分量よりも用紙に何枚かという単位での注文も普通になってきた。A4用紙で1~2枚くらいで、などと頼まれる。
だがこの単位はかなり曖昧だ。文字数・行数により分量はだいぶ異なる。それでもA4用紙1枚と言えば体裁を整えて文字の大きさや間隔、余白の取り方なども標準的な状態でという前提があるので、余程捻くれた者でもない限りは、誰が作成してもだいたい同じ分量の成果品になる。
ブログの原稿には文字数や分量の制限はないから、思う存分書きたいだけ書けば良いのだが、読み手の立場になって考えると、あまり長文ではないほうが良い。かといって、数行程度の短文ならTwitterを使えば十分なので、もう少し長くまとまったものということになると、原稿用紙で4~5枚。A4用紙で1枚からあともう少しというくらいが妥当なのではないか。それだけの分量があれば、ある程度起承転結をまとめた内容とすることができるのではないか。高々個人のブログなので基本的には自由であるわけだが、今後はなるべくそのくらいの分量を上限にするようにしたいと思う。
ここまで、原稿用紙で3枚分くらいである。