インターフェース

投稿者: | 2016-04-23

人間とパソコンとの接点、触って操作する部分と視覚、聴覚によって感じ取る部分のインターフェースは、だいぶ前から普通の多くの人が使うものとはだいたい別のもの、違った環境にしている。強いこだわりがあるというのではないが、使ってみた結果その環境のほうが元の環境よりも快適であるからだ。
触って操作する部分とは、キーボードとマウスである。これらの入力装置は普通パソコンを買うと付属してくる。最初のパソコンはPC-98だったが、その頃はそれ以外のものを使うという選択肢があること自体考えなかったので、付属していた98のキーボードと有線マウスを使った。その後ノートパソコンも使い始めたが、これも本体キーボードとタッチパッドをしばらく使っていた。
家電量販店などのパソコン付属機器のコーナーにノートパソコン用としての別売り品としてマウスが並んでいるのは理解できたが、各種のキーボードは自作パソコンのためだとか故障時の交換用なのだろうと思っていた。
マウスに関しては、ノートパソコンで使うのにタッチパッドだけでは不便と思いPS-2規格のものを購入した。それがインターフェース機器を初めて別買いした時だった。
その後、ボールを使わない光学マウスを知って、MicrosoftのUSB接続のものを購入し、Windows 98のデスクトップパソコンに使った。そのマウスは次にパソコンを自作した時にも使い続けたので、それなりに長く使ったことになる。この頃は使えるものはそのまま使うと考えるのが基本で、新しいものを試すとか買い増すことなどは考えてはいなかった。
次に購入したのは無線のマウスを使ってみようと思い立った時で、ロジクールの製品をノートパソコンでしばらく使った。ロジクールの製品ではその後高速スクロール機構を備えた、ノートパソコン用の最上位だという製品に惹かれてそれを使うようになった。それ以後はロジクールの製品ばかりマウスやレーザーマウス、トラックボールを何台も買い換えて使ったが、今はまたマイクロソフトの普通の無線レーザーマウスに落ち着いている。
キーボードも、任意のものを取り付けて使えるらしいということは知ったが、それでもパソコンに付属してくるキーボードやノートパソコンの本体のキーボードで特に不満はなかったので、しばらく興味を持たずにいた。富士通のWindows 98機のキーボードは、そのまま次の自作機でも使えたので、このときも使い回した。
その後に使ったノートパソコンでキートップが外れた時、パンタグラフの機構の一部が壊れていて戻すことが出来ず、応急的に接着剤で戻したことがあった。使用頻度の低いファンクションキーだったのでひとまずそれで問題なかった。他のキーも同じことになったら、それだけで機能が欠落するのでパソコン自体が丸ごと使えなくなるのかと思って焦り、かの富士通で使っていたキーボードを取り付けてみて、問題なく使えることを知った。
本体キーボードがあるノートパソコンでも、そういう外付けのキーボードが使えるのだと知ると、当然に外付けのキーボードのほうが操作性が良いので、市販の各種のキーボードを使ってみたくなる。ノートパソコンの手前に配置する形でロジクールなどの一般的なキーボードを試しているうちに、FILCOやHHKB、リアルフォースに行き着いた。
視覚部分のディスプレイについても当初の考えは同じで、基本的に本体に付属してくるCRTやノートパソコンの液晶以外に別のものを使うということはなかった。自作した時も富士通パソコンのCRTが使い回せた。デジタル一眼レフで撮影した写真を見たり編集したりするのにノートパソコンの液晶では大きさなどが物足りないと思うようになり、価格的にもそう高価ではない範囲で買えることも知り、三菱の19インチの製品を買いノートパソコンの外付けモニターとして使い始めた。
この頃にはすでにキーボードもマウスも本体に取り付けたものを使うようになっていたので、本体は横に置いて正面にキーボードとディスプレイを配置するスタイルに変え、ノートパソコン本体のディスプレイは普段は使わないようになった。更にパソコンデスクで上部にノートパソコン本体、デスク部にディスプレイとキーボードを配置し、以来、今もそういうスタイルである。
やがて、写真を取り扱うならもう少し大きなサイズのほうが都合が良く、ノングレアで反射しにくいもののほうが良いと知り、同じ三菱で23インチのものに変えた。スタンダードな製品であったにせよ発色その他には不満はなかった。ただ電源スイッチ部の反応が良くないことがあり、ノートパソコンのキーボード同様にそこが動かなくなると本体そのものが使えなくなるという心配が出てきた。加えて、三菱がディスプレイ事業から撤退してしまったのでこれも困ったことになっていた。
次はLEDバックライト、IPS液晶などのものでと考えていたところ、名高いEIZOの製品で価格的にも手の届く適度なものがあったので、昨年それに交換して満足している。三菱の23インチのものは別室のサブのパソコン用としてまだ問題なく使っている。
聴覚部分とはスピーカーのことである。PC-98の頃はパソコンで音楽を聴いたり動画を再生したりということもほとんどなかったので、本体に埋め込まれていたモノラルのスピーカーで十分であったが、ゲームなどをするようになったりインターネットのコンテンツを閲覧したりするようになってから、音質のことも考えるようになった。これもまだ最初のうちは、富士通パソコンに付属してきた簡易なスピーカーを使い回していたが、音質がもう少し良いものをと思い、パソコンで使えるSONYのアクティブスピーカーを使うようになった。
以来しばらくは、SONYのアクティブスピーカーを何種類か使ってみて基本的に不満があったわけではないが、更に高音質のものを求めた。CREATIVEの製品を使おうとしたが好みに合わず、最終的にはBOSEの製品に行き着いた。
Companion2を買って満足したが、ヨドバシで「究極のパソコン用スピーカー」のようなコピーで展示されていたM2も気になった。これは価格も高価でしばらく見送っていたものの、地デジ化のために液晶テレビを購入した分の還元ポイントのようなものを使ってそれを購入した。小さくても低音が重厚で気に入っていて、サブのパソコン用にしたComanion2と共に使い続けている。