自分の所のPCはWindowsはProのエディションにしているので、BitLockerの暗号化が利用できる。
これまで、BitLocker To GoでUSBメモリなどの外付けのドライブの暗号化は使っていたが、PCの起動ドライブ、Cドライブの暗号化については、実施を躊躇っていた。と言うのも、Windows 8.1 ProのOSのPCは、SSDに早い段階から何らかのエラーがあるようで、暗号化処理が中断してどうしようもなくなってしまったら取り返しが付かないのではないかと思ったことが一つある。
他にも、回復するためのキーの仕組がイマイチ理解できず、暗号化には時間がどのくらいかかるのかというのも心配だったし、それによって処理の速度が低下するというのも危惧していたのである。
ところが、その後にWindows 10 ProのOSのPCを購入したところ、最初からBitLockerでの暗号化がスタートするようにセットされていたようで、最初に電源を入れてMSアカウントに切り替えた段階辺りからいつの間にか暗号化が完了していたのである。
それでしばらく使用を続けて、速度低下などの問題もなく、普通に使えているので、それならWindows 8.1のほうのPCも暗号化できるのではないかと思っていた。
そう思いつつもそれから1年以上もそのままで使っていたのだが、このたび思い立って暗号化をしてみることにした。
TPMを搭載しているPCなので、環境的には問題がない。回復キーのバックアップなどを経て実行すると、ウイルスなどのスキャンにかかる時間よりも短く、1時間もかからずに暗号化は呆気なく完了してしまったのである。
こちらも、動作速度などは体感できる部分での差はなく、もっと早くにこうしていれば良かったのかも知れないと思っているところである。
ただし、今のところこれと言ってメリットと感じることもない。
参考
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1702/28/news040.html
しかし、なお幾つかの疑問もある。
TPMがあれば、そこに復号するキーが収納されるため、通常起動時に解除処理を意識する必要はないようだ。
Windows 10機はユーザが暗号化処理を開始する操作はしたわけではないのに、自動的にスタンバイ状態になっていた。これはプリインストールの状態でメーカー側がセットしてくれたものなのではないかと思う。
また、当初はローカルアカウントにして使っていたが、この状態では暗号化処理がスタンバイ状態のままだった。MSアカウントに切り替えたタイミングから暗号化が自動的に開始したのは、回復キーのバックアップ先ができたからなのではないかと思う。今後ローカルアカウントに切り替え戻した場合にどうなるかはわからない。
そのWindows 10機では暗号化処理が終わるまでに何回か何時間かの使用の時間を要していたが、今回Windows 8.1機はあっという間に暗号化処理が終了してしまった。その違いは何なのだろうか。
それでも、暗号化された状態となったのは間違いないようなので、セキュリティが高まったということに違いはないと思っている。