ショート軸万年筆

投稿者: | 2019-06-30

キャップを取り付けた状態では軸の長さが普通の万年筆より短く収まるようになっている、ショート軸万年筆というのがある。
キャップを尻軸側に付けて使用するときは通常の大きさになるが、キャップをした状態では軸長が短く胸ポケットにも丁度良く収まったり、小型の手帳とも大きさのバランスが良かったりして、重宝するものなのである。
自分はそれを胸ポケットに挿して持ち歩き用として、他にペンケースで持ち運ぶ万年筆よりも素早く取り出せるのでそれも併用したりする。
尤も、外出時にノートや手帳など自分で持ち歩く用紙に書く場合以外、求められて筆記具が必要になることはなく、あったとしてもそれが万年筆でなければならないということはまずない。
ショート軸万年筆はそれなりにニーズはあると思うのだが、国産の現行品で金ニブのものとなるとPILOTにエリート95Sがあるくらいで、他にない。しかもそのエリートも60年代の製品の復刻製品的な扱いでもある。
PILOT以外の製品でショート軸のものは、もう昭和の頃に作られたものを探すしかないのである。