エディタの話題

投稿者: | 2019-09-14

最近、テキストエディタがあまり話題にならない。
PC普及の初期の頃までは、プログラミングはもちろん文章を書くツールとしても定番のソフトの一つでもあり、よくワープロソフトと比較もされていた。
しかし今の若者などは、テキストエディタが何であるか知らない者が増えている。Webの閲覧の手段がPCからスマホに移ってPCを使う人が少なくなってきているというのもあるし、何でもWebブラウザで一通りのことができるようになっているので、あえてそういう専門のアプリケーションが必要なくなってきているというのもあるのかも知れない。
プログラミングのツールとしては依然としてエディタは使うと思うのだが、それも従来からある老舗のエディタではなく名を聞いたこともないような新しいエディタが主流になりつつある状況である。
そういう自分は、プログラミングをすることはないものの、たまにHTMLやアプリケーションの設定ファイルなどで、テキストファイルを編集するときには必ずテキストエディタを使う。それ以上に、これのような文章書きには一太郎も使うがそれ以上にテキストエディタを使う。エディタで原稿を書いて、それをブラウザのフォームに貼り付けて投稿したり、一太郎で編集して文書にしたりする。
そうする理由は様々あって、原稿として残しておきたいということや、テキストファイルが汎用的で扱いやすいということがまずある。テキストエディタは動作が高速であって、、カスタマイズ性が高くて自分に合った書く環境を多くの場面で共通に使えるということもまた理由としては大きい。
新しいエディタでは、そういう、従来型の使い方はあまり考慮されていないものが多く、端的に言えば文章書きにはあまり適さないものばかりである。古い使い方には古くから有る老舗のテキストエディタのほうが圧倒的に有利であり、秀丸だとかWZだとかの作り込まれて馴染んだ使い方、その安定性が一番自分には合っている。
おそらく、そう感じる人は一定以上の年齢層の人にはまだ多いと思われるのである。
そういうツールは無料であるということが一定の要件のようにもなっている。今はフリーソフトやオープンソース型のものなど、無料のツールが当たり前になってきているので、老舗エディタのような有料のアプリケーションは嫌われる傾向もあるのではないか。
サポートを必要としたり出所がきちんとした有料のものを推奨してきた企業などでも、最近はコミュニティが充実してシェアも高まった有名なオープンソースのものへのシフトが進んでいるのだと思われる。