パスワードを付ける

投稿者: | 2019-10-19

子供の頃、学習机の引き出しに鍵を掛けるのが面白いのとも似ているのかもしれないが、文書ファイルなどにもパスワードを付けるのが好きである。ワープロ専用機の時は、そういうことができなかったが、パソコンではワープロの文書でも表計算のワークシートでも、多くの形式の文書ファイルが暗号化ができたりパスワードを付けたりすることができるので、よくその機能を活用している。
パスワードはそれを知っている者以外がファイルを開くことが出来ないようになるので、特定の人にしか見せられないような内容だったり、メールで送信する時の安全性確保などが目的であるが、ただ単にそのほうが秘密だとか重要な情報を扱っているみたいでPCを使う気持ちが高揚するという理由もある。
テキストファイルは、文字情報だけのファイルなので、パスワードを付ける方法がない。暗号化をしたりZIP形式に圧縮する時にパスワードを付けるという方法はあるが、復号したり解凍したりで、ファイルに付けたパスワードの場合と比べて著しく扱いが面倒である。
WZ EDITORには、おそらくVersion 6くらいからパスワード付加機能がある。使い方はWordその他の文書ファイルアプリケーションと同様で、パスワードを付けたファイルはそのパスワードを入力しないと開けないようになる。WZでは暗号化機能と称していて、実態は暗号化を行うようなのであるが、扱いはパスワードと同様で、復号に際しても元のファイルとの関係や上書きした場合の関係などもあまり難しく考えなくて良い。
暗号化を行った後は、テキストファイルではなくバイナリのファイルとなるわけだが、復号して開いた場合は、通常のテキストファイルとしてWZに読み込まれるので、実質テキストファイルにパスワードを付けたような運用が出来る。
ファイルにパスワードを付けると、パスワードを入力しない限りは開けなくなるので、パスワードは失念しないようにしなければならないし、そのファイル形式をサポートするサードパーティのアプリケーションでは、パスワードが付いている場合には扱えないとするものもあったりする。アプリケーションの側としてもそういうファイルは勝手に読み込むことが出来ないので、グローバル検索、GREPなどでも内容を検索することができないなど不便になることも少なくない。
読み込むアプリケーションが将来のバージョンアップやサポートの終了などにより使えなくなると、パスワードを付けたファイルの読み込みがどうなるかも不安な部分はある。ZIP形式やWord、Excelなど著名なアプリケーションはそういうことがあっても対応手段は当面確保されると思って間違いないが、フリーソフトで扱われる文書ファイルなどで、暗号化の方式が独自のアルゴリズムであるなどについては注意が必要で、このため、どのファイルにパスワードを付けてあるのかなどをきちんと管理しておくことも必要になってくる。