カスタマイズとは、自分が使いやすいように初期設定などを変更することである。圧倒的に効率が良くなるには違いないが、リスクもあり場合によってはしない方が良いことも多い。
一つは、そのカスタマイズの方法が難しい場合である。方法が難しいとカスタマイズに苦労してそれに時間がかかる。僅かなことの部分であればカスタマイズせずに初期設定のままにして、それに適応しておいたほうが効率が良い。アプリケーションのバージョンアップやPCの乗り換えなどで環境がリセットされた場合、再びそれだけ時間を費やして何度かしか使わない機能の設定を変えるのが良いのかどうか、考えるべきである。
二つ目は、他のユーザのデファクトスタンダードや慣習的になっている場合である。例えば、和文入力の方式でローマ字入力はもう誰もが同じ方式を使うので、ここのやり方を変えるのはリスクが高い。
実際、自分がこれのカスタマイズをしてしまっているが、他のPCや入力機器を使わざるを得ない時は、カスタマイズした方式が使えないので、標準のローマ字入力方式に戻らなくてはならない。その時にスムーズに使える自信があるならまだ良いが、カスタマイズした方式との共通性に乏しく、標準の方法を使えなくなるようなことではそういう場合に苦労することになって、時々困ることがある。
こういう場合は温和しく標準の方法をつかっておけば間違いないが、どうしてもカスタマイズをしたい場合は、標準の方式にいつでも戻せるようにしておくべきである。時々、そのカスタマイズは本当に必要かということを考えて、時に標準に戻して比較してこれでは我慢が出来ないものなのかともう一度考えてみるのも良いのである。