一太郎への回帰

投稿者: | 2020-02-23

何度も書いているが、自分はそもそもワープロ専用機で文書作成の基本を習得し、PCを使うようになってからはしばらく一太郎を使っていた。Windows 95になって最新の一太郎の32ビット対応が不完全で使いづらくなったり、仕事周りが皆Word中心になって、自分もWord派へと転身した。それでもATOKはずっと使い続けた。
その後、OpenOffice、LibreOfficeなどWord互換のワープロソフト環境も使えるようになってきたりしたので、Wordの最新版は購入せずにそういう互換ソフトで間に合わせで使っていたが、きちんとした文書を作成するにはやはりきちんとした市販のアプリケーションがなければならないと考えた。
それが7、8年前になる。ExcelとセットになったWordがまず候補だったが、PCとの同梱販売が主流になっているせいか、単独での購入方法がよくわからなくなっていた。以前のようなパッケージ製品とはもうだいぶ異なってきていたし、特に注目したい機能もなかった。その頃国産一太郎は日本語文書作成を第一に考えた機能を豊富に備えるようになってきていて再び気になっていた。従来通りのパッケージ販売で、過去のユーザ登録もあって優待価格で購入できる。ATOKも定額制ではない最新版を使えることになるし、それならやはり一太郎だろうということになった。少なくとも自宅では過去の資産の互換性はさほど考えなくて良い。Word資産はLibreOfficeなどで開くことで足りるし、一太郎でもWord文書は扱える。国産ワープロソフトとATOKの組み合わせが、Wordが標準となっていてもそれに劣ることは考えられない。そもそも一太郎型でワープロの感覚を形成した懐かしさとか、原点に回帰するような気持ちもあった。
実際、一太郎のパッケージはプレミアム以上を選ぶと花子やShuriken、ATOKの電子辞典、メーカフォント、JustOfficeなどアプリケーションや特典も付属している。最上級パッケージでは当時タブレットなどのハードがついていたり、表計算やプレゼンテーションなども付属していて、それだけで一通りのアプリケーションがセットで揃うことになる。それらを個別に揃えたら何万円かかるかというものが、手頃な価格で入手できてとにかく得である。
MS-Officeでは、同じ程度の価格でもそういう利点は全くない。OfficeはPC付属、同梱以外であえて個別に買うようなものではないかもしれないとさえ思った。