ATOKで、否定の「ない」を変換すると、よく「無い」という漢字表記に変換されてしまって困っている。遊ばない、変わらない、知らないなど助動詞的に使う場合の「ない」は問題ない。あるなしで使う場合の「ない」や「~ではない」の場合などが、無いに変換されやすい。漢字表記の「無い」を使うこともあるので、変換候補から削除したり抑制したりすることもできないし、どういう学習をさせたらわかってもらえるのかもわからない。
かな表記のほうを主に使いたい語は他にも、言う、云う、そう云う、出来る、分かる、事、時など多数あってこれも意図通りにかな表記になることもあれば、漢字表記になってしまうことも多くある。文節毎に変換をしているならその都度修正したら良いのだが、連文節変換を基本としているので、途中の文節にそういう変換が出てくると、文節移動などの機能を使ったりしなければならずに困る。
特に、Google Chromeでは再変換、確定アンドゥがきちんと機能せず、また注目文節も色分けされずにわかりにくいので、どこをどう修正する状態になっているのかも明確でないなど、とにかく最初からきちんと変換されないことは困るのである。
これを防ぐためには、連文節変換の設定にしていてもこまめに文節毎に変換することでその都度正しい変換、意図通りの変換にしていくしかないのであって、折角ATOKが用意している便利な方式の利点が半減してしまうのである。Enterキーの打鍵が多くなる要因にもなっている。