結果とソフト

投稿者: | 2020-11-11

原稿用紙に筆記具で文章を書く場合は、インクの具合だとか筆跡の太さだとかの違いが出るので、どのような道具を使ったかという特徴が現れる。
だがPCで、テキストエディタでテキストファイルとして文章を書いた場合、それがどのテキストエディタを使ったかということは最早重要ではない。どれで書いてもそれが結果としての遜色につながることはない。どれも同じであるし、それがどのツールを使って書かれた物なのかなどは一切わからない。
つまり、どのテキストエディタを使っても編集過程の機能差はあっても結果は同じであるわけだ。
ただし、そういう作業過程の違いが結果に影響しないとも言えない。高度な編集機能があってそれを駆使するとか、十分に使い慣れているとかで、文章書きがスムーズになって、それが結果として良い文章になるということはありうることである。
それはワープロソフトの場合は事情は異なるかも知れない。ワープロで作成する文書の結果は印刷物やPDFであって、それは少なからずそのワープロソフトの編集機能の差がテキストエディタよりは現れやすいからである。
このところ、一太郎は原稿を書く環境としても良いのだが、意外と使っていない。いや、無論、ワープロとしては使うので仕上げの文書原稿を作成する目的では常用している。
しかしワープロは原稿の仕上げアプリケーションとうだけではなく、原稿を書く段階からサポートされている物であるので、本来はそういう使い方をしたいものだが、原稿を書くということに関してはテキストエディタの方が便利なので、ワープロのそういう機能の出番は少ない。
そう思い立てば、折角なのでここからは一太郎を使って原稿を書いてみることにすると、もちろんこの環境でも原稿書きには問題がない。
おそらくWordではこういうことはできないが、ドラフト編集モードで少しテキストエディタにも似せた表示にして、文章テキストに集中できるようにしているので、こっちの環境もまた書くのに都合が良いのである。
一太郎はそういう、原稿書きに都合が良いようなモードや機能を多数用意してくれているので、原稿を各段階から仕上げの段階まで、テキストエディタが無くても快適な作業環境を提供してくれている。Wordはただ文書作成をすることだけが目的であるので、作業のフェーズというようなことはあまり意識されていない。
自分もテキストエディタをきちんと使いこなせるようになるまでは、それが原稿書きに都合が良いアプリケーションだと言われていてもどう都合が良いのか、高度な編集とは何か、そもそもテキストの編集とは何かなどがよくわからずに、当初はワープロソフトが全てだと思っていた。
当時のワープロソフトは確かに起動が遅かったが、今はPCのスペックが向上してワープロソフトが重いというようなことはない。ただ起動に要する時間や長文での編集・検索などはテキストエディタのほうが圧倒的に速い状況は変わっていない。