入力方式の寿命

投稿者: | 2021-04-11

今、PCでの文字入力はローマ字入力方式が主流で、他にJISかな入力がある。他にも有名な方式として親指シフトなども存在するが、ほとんどは最初の二つで占められていて、この二つは今後もずっと使われ続けていくことができるものと考えられる。
では、それ以外の入力方式についてはどうなのか。
今後、特定の入力方式が使えなくなる可能性として考えられるのは、IMEの開発の終了や仕様変更、OSのVersionUPによる特定方式対応の不可化、対応ハードウエアの供給終了などである。
親指シフト他、著名な入力方式であればユーザも一定数がいるので、状況の変化においても何らかの対応がされていくのだろうと想像できる。
だが、たとえば自分の方式のような開発者一人くらいしか使っていない方式、独自方式の入力方法はどうなのだろうか。これは常に気になっていることである。
自分の方式は、ハードウエアにはほとんど依存しない。US配列が主流になっても、JIS配列のままでも対応できるようにはなっているので、そこはおそらく今後も問題がない。IMEの開発終了や仕様変更に関して、仕様変更であればそれに対処するようにその都度考えるが、開発終了、サポート終了などに関してはどうしようもないので、これは特定のIMEに依存しないように複数の環境で使えるようにしておく必要がある。
自分の方式の場合は、ATOKで使えるのを基本としてGoogle日本語入力でも使えるようにしてあるし、MS-IMEでも使えるようにDvorakJという配列変更アプリケーションでも使えるようにしてある。定義ファイルの修正により、姫踊子草を介しても使えるらしいがこれは自分の環境では検証していない。
そのように複数のバックアップ的な方法で備えておくことにより、今後も安定してその入力方式を使い続けていくつもりなのである。またもう一つ、どの方法も使えない状況も想定して、標準的なローマ字入力も忘れないようにしておくことも一つの手段ではある。
自分で自由になるPCであれば問題なくても、会社の共用のPCや、そういう制限があるPCがセキュリティ対策との関連で増えているので、標準のローマ字などから設定を変更できない、特定のIMEしか使えないという今後の環境も想定される。
文字入力の方法、配列は名が知れている有名な物の他、考案者が考案しているだけのものなども含めると相当数あると思われる。それらが全部、誰か一人でも使っているかというと、おそらくそうでもないもののほうが多いのではないか。考案はされているが実装方法や対応したハードウエア(キーボード)がないとか、使われてはいるが、実装方法や定義ファイルが公開されていない物など様々であると思われるのである。

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