キーボードのキーの押下圧なんて、興味を持つまでそもそも気にしたことはなかったが、キータッチが重いか軽いかということをなんとなく感じていた程度である。無論、重いより軽いほうが良い。
一般的なメンブレンのキーボードは60gくらいの押下圧があるそうで、それは良質なキーボードの世界からすると重い部類に入る。
押下圧を気にしつつ購入した最初のメカニカルは黒軸キーボードだったが、これは今にして思えばメンブレン同様に60g程度あるのだから、重い種類の方のキーボードである。
それでもリニアな打鍵感が面白くてしばらく使いつつ、その後茶軸やHHKB、さらにはRealforceに至り45g程度の押下圧のキーボードを使うのが標準になった。
重い押下圧のキーボードにはしっかりとした打鍵感があり、しっかりと打鍵するのでミスタイプは少なくなるのかも知れない。その点では快適でもあるが、長時間の作業となるとどうか。黒軸などは反発がある分、底打ちに至らない状態で感応すると、逆にそれのほうが楽なのかも知れないが、どうなのか。Realforceにも55g等荷重モデルがある。
Realforceで人気があるのは、それが一番かどうかはともかく、30g押下圧タイプのものである。これの押下圧はかなり軽いということになる。自分も店頭で触ってみたことがあるが、全て30gの押下圧だとさすがに軽すぎて、慣れるまで大変であろうと感じた。
変荷重タイプのRealforceでも一部は30gのキーがあるので、それと標準的な45gキーが混在していることで、適度に快適になっているのであろうと思う。
従って、自分はRealforceでは変荷重タイプのものを好んで選ぶ。
そうなると逆に等荷重なら45g押下圧でさえ重いと感じるような気もするが、等荷重はそれはそれで、しっかりとした打鍵があるようで、快適である。