クラウドの感覚

投稿者: | 2021-09-18

PCを使い始めたときから、データの置き場というのはPC内のHDDというのが基本だった。さらにその昔、ワープロ専用機の時は本体メモリというのもあったが、FDDに保存して、その媒体がつまりは保存場所だった。つまりは、ローカル環境、手元のここの媒体に保存するというのが当たり前であって、それは基本的に今でも変わらない。外付けのHDDを使ったりUSBメモリやSSDなども使ったりする。
それが、一昔前かもう少し前か頃には、LAN環境内の別の場所に保存するという考えも併用するようになった。NASとか、そういうものである。会社においてのデータ共有も、要はNASのようなものを使うので、ローカル以外の保存方法で、複数の環境からアクセスできるのであるから、複数のPCを使う自宅環境でもNASを活用するようになって、ローカルな保存方法と併せて使うようになった。
やがて、クラウドという考えが出てきた。これは完全に外部のサーバに保存される方式であって、当初はそんなリスクのある保存方法が一般的になるのだろうかと危惧していたが、時間が経って安定度や容量の問題、セキュリティの問題も段々解決されて、一般に使えるようになってきている。
ローカル環境やNASと比較すると、故障のリスクが少ないし、容量の制限も、実用上は概ね十分に有ると言えるが、それでも常にオンラインでなければならないという絶対条件や、外部にあるというリスクは常に意識しなければならず、その辺は判断が難しいところである。
とはいえ、今後は複数のデバイスを使うようになり、やはりクラウドが中心に運用されていくのであろうと考えられるので、感覚は切り替えていくべきなのだろうと思う。
ローカルとNAS、クラウドと、利点を考えて適した使い方をしていくのが一番であるとは思うのだが、相互に補完し合って共存していけば良いのである。