節約術の人などは、自宅プリンタは無用の物と考えているようだ。それに代わる物としてはコンビニプリントだという。コスト的に考えてもそれのほうが断然有利だという理屈である。
でも、言うほどコンビニプリントが便利か。年に一度しか印刷の必要性がないなら、それも良いだろうが、何といっても、コンビニまで足を運ばなければならない。都心部や都市部の人なら歩いてすぐの所に大手コンビニが必ずあると思うのでそれで良い。自分も数分歩けばコンビニはあるが、やはりそれでもそこまで行くのが面倒臭い。コンビニプリントの欠点はそれに尽きる。
印刷の結果を得て、修正が必要と気付いたときに、再びまたそのコンビニに往復の時間をかけて出向くかというと、もう行きたくはない。自宅プリンタなら、印刷をやり直せば良いだけである。節約できる利点よりも、便利さが勝る。
最近は、テレワークの普及で家庭でのプリンタの需要が増えている。これが半導体不足とも重なって、プリンタ製品の供給不足に繋がっている。今回自分も決めた機種を探し回って量販店を巡ったが、とにかく展示品があっても物がないという所ばかりで、結局Amazonで少し高めで購入せざるを得なかった。節約術の人はまたそれが無駄だと格好の批判材料にされそうである。
実際、テレワークは会社の仕事を自宅でするわけなので、自宅でプリンタに出力する必要など生じるのだろうかと思ったが、一説によればまだ中小企業などはFAXの利用などアナログな仕事も多いので、用紙への出力の必要があるそうなのである。全てPC1台だけで仕事が完結するというようなことはない。
自分などは、文書類を読んで確認したり他の文書と比較したりするのにノートPCなどの画面上では見づらいということもあれば、やはり用紙に出力して読むことが習慣になっていたりもする。時代の流れにはとにかく反しているが、そういう必要性もプリンタの需要を高めている。
そうでなければ、テレワークとはいえ仕事をするのにプリンタも必要だろうという感覚的なものもあるのかもしれないし、プリンタという需要だけではなく、コピー機、あるいはスキャナでの取り込みという需要もあると思われる。
とはいえ、コロナの始まりの頃のマスクだとかのように全く店頭から何もないというような状況でもない。最近は、これも一時期ほとんど店舗では見かけることもなくなっていたWebカメラなどの類も復帰してきている状況からすると、やがて増産されて十分な在庫がある状況にはなると思う。価格もまた下がると思われる。
いずれにせよ、必要だと思えば節約に拘らずに購入すべきである。ネットプリントは、やっているうちに間違いなく面倒さを感じるようになる。
正直なところ、自分もさほど使用頻度は高くないしこれまでのプリンタには不満も少なくないのであるが、新しい機種ならそういう部分も解消されているかも知れないと期待をするのである。
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