結局また様々書きためているような形になったので、雑記という形で一つの記事にしておくことにする。最近はこの典型が多いかもしれない。
HHKBで書く何か
普段、基本的にはRealforceを使っているが、長文を書いたりする時はHHKBを使うこともある。HHKBは、Hybrid Type-S、白配色無刻印である。
HHKBは、実はRealforceよりも先に購入した経過があって、自分にとっては初めての静電容量無接点スイッチキーボードなのである。そのモデルはPro2墨色のモデル、初めてのUS配列でもあった。
しばらくそれをメインのキーボードとして使って、US配列も使えるようになったし、HHKBの特殊なキーバインドもなどもこれで使えるようになったが、独立したカーソルキー(矢印キー)はやはり普通の操作には必要で、標準的なUS配列のキーボードとしてRealforceのほうを使うようになった。
今度はRealforceの変荷重に慣れてしまうと、HHKBの打鍵感が固く重くも感じてきて、切り替えて時々使っていたHHKBの出番は段々と減ってしまっていたのである。
そうしてRealforceばかりを使う時期が10年近くも続いたが、そのうちにHybridな無線接続HHKBがリリースされたり静音モデルにもなったりとして、評判も良いのでどのようなものかと気になっていた。
機会があって、そのHybrid Type-S、そしてずっと気になっていた無刻印モデルを導入してみると、打鍵感はRealforceと同じ等荷重45gなのだがRealforce以上に滑らかで、打鍵もし易く、メインのRealforceと共に適当に使い分けなどもして使っているのである。
コンパクトで持ち運びも容易なので、自宅の2台のPC間でも共有したりもしている。
無刻印であることに関しては、ほぼ何の問題もない。ブラインドタッチができるならキーボードの盤面の刻印は基本的に不要である。ただし、数字や記号など怪しい部分は手探りの場合もあるが、頻度が高くないので基本的に問題ない。唯一、パスワードなどで正確性を要求されるものについては、無刻印は使うべきではないと思う。そこは併用するRealforceのほうの出番である。
ATOK歴
日本語入力システム、IMEのATOKは、ATOK9の頃からずっと使っている。それ以後全部のVersionを使ったわけではないと思うが、自宅で一太郎を新しくしたり、あるいはATOK単体で購入したりもしたし、会社でPCが更新される度にインストールされているATOKを使ったりもしたので、ATOK9以降のほとんど全てのVersionのATOKを使っているかも知れない。
常に最新を使っていたかというと、そうでもない。ただしある時点から今のATOK Passportの前身である定額制ATOKを使っていた時もあり、その期間は常に最新である。
それから、ここ10年くらいは一太郎と共に毎年ATOKも最新版に更新している。一太郎2022からはATOK Passportになるので、今後も最新は最新ということになるのだと思う。
もちろん、IMEは常に最新である必要はない。少し古いVersionでも、新しい単語は増えるとしても和文の文法が変わるわけではないので、問題なく入力作業には使うことが出来る。自分はそれでも、特にAOURでの入力をするようになってからは常に最新のATOKにしておかないと、将来的にずっとAOURがATOKで使えるのか不安なところもあるので、毎回更新するという部分もある。最新で使えれば、その先何年は安泰であるからだ。
ATOKの使うVersionが変わるからと言って、劇的にどこが変わったのかというようなことはない。その時々で、全て快適なATOKである。最初の頃のATOKと比較するともちろん進化しているのは間違いないが、何時の時点で何処がどう変わったとまで説明できるほどでもない。新機能も逐次増えてきているが、一太郎同様に昔からほとんど変わらない部分も少なくない。
ATOKの変換効率が良いと言う人は多い。MS-IMEではダメでIMEはATOKという人は多い。だがそういう人でも、ATOKのどこがどう良いのかという具体的な変換効率で示せる人は居ないと思う。
つまり、自分もきちんと他のIMEと比較しているわけではなく、そんなに特殊な用語変換を使うわけでもないので、変換効率でどこがどう違うのかとはっきりと示すことは出来ないのであるが、それでもATOKを使って和文入力をするほうが、少なくともMS-IMEよりは的確な変換、スムーズでストレスのない変換をしてくれるので、変換効率が良いというのはこういうことなのだろうと思う。
変換の癖を学習してくれるとか、正しい候補を提示してくれるとか、そういうことである。
そんなに永く使っていても、特に気にせず最初に覚えた標準的な使い方だけで使っている人が多いので、ATOK歴が永くても詳しくはないという人が多い。自分も自慢できるほど詳しいわけではないが、それでも平均的なATOKに関する思いよりは大きく、それなりに機能は把握しているつもりである。例えばショートカットキーでプロパティを表示させるとか、そういうことも含んでいる。
ATOKに限らない操作かも知れないが、後変換で例えば入力した文字をカタカナにするには、ほとんどの人はF7キーを使ってしまうのだが、これはCtrl+Iのキー操作で可能であるということは知られていない。たまにそれを教えてやると感心される。
これはCtrlキーが頻度高く使うキーとして押下しやすい位置にある必要もあり、自分のように皆がAの横で使っているわけではないので、それのほうが良いのかF7のほうが良いのかは人によるものの、ファンクションキー押下よりはホームポジションで操作できる方が、文章入力の効率向上に繋がることは間違いないと思うのである。
良好なキーボード
キーボードの良し悪しは色々あると思うが、そんなに皆良いキーボードを使っているわけではない。キーボードは基本的には入力が出来ればそれで役割を果たすので、それができるキーボード、つまり普通のキーボードであれば問題ないとも言える。
意外に大量に文字入力をするという人でも、普通のキーボードを使っていて特に拘りを持っていないという人も少なくない。自分のように、そんなに大量ではなくてもキーボードを色々試したり複数持っていて色々付け替えたりして打鍵感を楽しんでいるという人も、周りには居ない。
キーボードに興味を持ち始めたのは、元を辿ればやはり最初にキーボードを習得したとき、ワープロ専用機の頃である。これだけのキー配置のキーボードで本当に快適に和文入力ができるのかと思ったが、ローマ字入力で習得してみれば、それも可能であるということがわかる。ブラインドタッチを習得してからは尚更である。
ノートPCのキーボードよりデスクトップに付属の、テンキー付きのフルキーボードのほうが打鍵感が良いということも感じていた。それはおそらく、キーボードの造りがしっかりとしていることだとか、あるいはストロークが深くしっかり打鍵できるのが好みだったりしたから、あるいは単にフルキーボードでたくさんのキーがあってそれぞれの役割で機能が豊富なイメージ、本来のPCのキーボードがそういうものなので、それがベストであるという感触などがあったからではないか。
PC-98に移行して、PC-98のキーボードも快適に使った。その後はノートPCのパンタグラフ、メンブレン、あるいは富士通PCのフルキーボードも経て、またノートPCのパンタグラフに戻る。その頃までには様々なキーボードにも慣れて、どんなキーボードでもそれなりに問題なく打鍵できるようにはなっていた。
まさに、実際には自分が使っているキーボードがベストというのではなくて、違ったタイプのキーボードでも同じ入力が出来るのだということがキーボードの魅力でもあって、そんな複数のキーボードにも興味は持っていた。ワープロ専用機の頃も、東芝Rupoのラップトップのキーボードのほか、日立かリコーのマイリポートという薄型ワープロの、パンタグラフのようなキーボードも、同じ機能を果たせるものだと知れば、それなりに興味もあったのである。機会あって触ったこともあったように思う。
PC環境で、量販店には様々なキーボードが店頭に並んでいるのも横目に見つつ、こういうキーボードは専らデスクトップ機、あるいは自作機用のものであって、ノートPCユーザには縁のないものと思い込んでいた。USBで接続したら本体キーボードと競合して上手く動作しないものと思っていたのである。
だがそういうこともなくきちんと動作するのだと知ってからは改めて興味を持ち始め、メンブレン、メカニカルなキーボードから、最終的には静電容量無接点のキーボードを知り、HHKBやRealforceを使う今につながるのである。
HHKB、Realforceが基本ではあると思っているものの、そんな風に様々なキーボードを使うのも好きであるので、特定のキーボードだけに決め込んでそのキーボードしか使わないというような頑固なことはしていない。
会社PCの、ノートPCの普通のキーボードもこれはこういうものだと思って使うので、その打鍵感が著しく悪いものだとも思わず、従って会社のPCでもそれなりに打鍵は快適にできている。もちろんそれは自宅PCでのHHKBやRealforceでの比ではないとしても。
変荷重と等荷重
Raelforceには、押下圧が変荷重になっているものと等荷重のものとがある。変荷重とは、キーにより押下圧が異なっている物で、等荷重は全てのキーが同じ押下圧になっている。変荷重は、小指が担当するキーが30g、ESCキーu55gで、それ以外のキーが45gとなっている。等荷重は、30、45、55の3種類の何れか。そういうラインアップである。
自分は変荷重と、等荷重45のを使っている。
これら2台は、何れも基本となる荷重が45gであるので、そんなに大きくは変わらないはずだが、別の荷重のキーが含まれている変荷重のほうがやや打鍵は自然である感じがある。ただし、一般的なキーボードに変荷重の概念はないので、その意味では標準的な打鍵感でかつRealforceの良い特徴を表しているのは等荷重モデルのほうである。
これは、どちらを選んでも間違いはないか。ゲームをする人などで荷重のバランスが違うと問題がある場合は等荷重にすべきと言われている。
30g等荷重は全キーが非常に軽い打鍵感で、打鍵に力は必要ない感じではあるが、これは慣れるのに少し感覚の違いを受け入れる必要があり、これで慣れてしまうと他のキーボードが本当に重い打鍵と感じるようになるはずである。
逆に、55gは重くて使えない、疲れる打鍵になるかというと、おそらくそうでもない。むしろ確実な打鍵が確保されるという感じで、場合によっては底打ちをしなくて良い分、快適な打鍵感かも知れない。
全て平滑的に試したわけではないが、それでも自分は45g等荷重か変荷重のモデルが好みである。平均的な製品なので、特徴的なことは何もないのであるが。
また、静電容量無接点ではこの違いに加えて静音モデルと通常モデルとがある。自分は当初は通常モデルのスイッチだったが、今は静音モデルの方を選んでいる。
静音モデルは、高音部の耳障りな音をカットしてあるモデルで、その打鍵音は通常モデルに比べて静粛で、高級感があるのだが、人によっては少しその音の違いが打鍵感の違いにも影響するので、通常モデルのほうを好む人も少なくない。
ツイート履歴
Twitterを初めて10年以上が経っているはずだが、そのツイート履歴をどう保存するかは難しい問題だと思っている。過去のツイート内容を検索したいというだけである。
かつては、CSVで出力してくれる機能があったはずなのだが、最近それはサポートされていない。代わりに、全ツイートのアーカイブをダウンロードする機能に変わっている。
この機能は、いつでもすぐにダウンロードができるというものでもなく、リクエストしてから1日かそこらかかって、通知が来てようやくダウンロードできるようになるというもの。ツイート内容だけではなく、とにかく全部ダウンロードされる機能なので、アーカイブは巨大である。画像や動画なども含まれて、10年も使っていると3GB近くにも上っていた。
ダウンロードには期限もあり、一度ダウンロードのリクエストをすると、その後30日くらいは再リクエストが出来ないらしい。
そうやってダウンロードしたものの中にツイートのデータもあるが、これも自分の場合、40MBくらいのJSファイルになっていて、そこからどう検索するかもまた難しいものになっている。エディタでの検索はもちろん可能なのだが、本当はツイート内容とツイート日付くらいがわかれば良いのであるが、とにかくアーカイブにあるものは全てのデータが含まれているのである。
自分は、そういうツイート履歴だけではなく、たとえばこのブログのWordPressから出力したエクスポートデータなど、過去に書いたものをテキストでDB化しておき、それをテキストエディタ(WZ EDITOR)のGREP機能で検索できるようにしてある。
たとえば10年前にATOKに関してどういう言及とか、ブログで何を書いたのかを探し出せるようにしているのである。
エディタのGREP機能ならそんなことも容易であるが、WZのGrepは、オプションで指定してやらないと10MB以上の巨大ファイルは検索対象にならない部分だけ注意は必要であった。