テキストエディタで使うフォントは等幅のものでなければならないと思っている。
和文の場合、原稿を書くときは文字数がきっちり縦横揃っている必要がある。文字数をカウントするのにも、原稿用紙をイメージするのにも、1行の字数が定まっている必要がある。
そう思って、エディタを使い始めた当初からずっと等幅フォントを使っている。
最初の頃はMS明朝かMSゴシックだった。それ以外のフォントはプロポーショナルのものがほとんどで、等幅のものは選択肢が少ない。一太郎などに付属してくるフォントは綺麗なものが多いが、これもほとんど全てプロポーショナルなフォントであって、印刷用としては良くてもテキストエディタの表示用としては使えない。
MSゴシックから、IPAゴシックを使っていた時期も長いが、数年前からはMiguフォントにしている。等幅のMigu 1Mか2Mかである。英文文字は判別しにくい文字が特徴を付けて違いが際立つようになっている。和文文字はゴシック系であるが、丸ゴシックのポップさにも少し近づいたような親しみを感じる字形で、横書きも縦書きもこれが丁度良いと思って使い始めた。
どのフォントも、そうして表示させた結果が汚いと嫌になるものだが、WZや秀丸はClearTypeのフォント処理で綺麗に表示されるので、その設定も組み合わせて使っている。他のエディタではこういう処理が出来ないものが多い。
Miguフォントは、基本的にはコーディング用のエディタに適したフォントなのかもしれないが、文章書きにも良いと思っている。同様に、Rictyというフォントもあってそれも人気らしいが、これの和文文字はMiguフォントのを使っているらしく、自分としてはそれならMiguフォントで良いと思っている。
コーディングに適したフォントとしては、白源というフォントもあるのを知った。
雰囲気的に、数字やアルファベットはMiguやRictyと似ているが、和文の字形はきっちりとしたゴシックのほうに近い。
どんなものかと思って試してみると、Windows 8.1の秀丸では縦書きがClearTypeに対応していないのは仕方がないとしても、Windows 10の環境でも縦書きへの対応で一部、フォント自体が横書きのままで、未確定状態の時におかしな位置(方向)に句読点が表示されたりする。これはフォント側の問題ではなく秀丸の問題なのかわからないが、そういう部分もあって、まだ結果的にMiguフォントからそれに変更するような選択はできない。
等幅フォント、テキストエディタの表示フォントとして、自分は今後もしばらくはMiguフォントが最適と思っている。