リフレッシュナビは、買い切り版の一太郎付属ATOKの頃からずっと使えていたが、ATOKマンスリーレポートはATOK Passportになってから使えるようになった機能というか、クラウドサービスである。
ATOK Passportとしては2月10日頃から使い始めているので、2月の約20日間でどうなのかというのを見てみると、入力した文字数は13,900字、原稿用紙だと35枚、入力時間は33時間とある。3月分だと、今の時点3月半ばでだいたいその半分なので、まあそのくらいなのであろう。
ミスタイプは560回で、KとLの打ち間違いが多いとのこと。打鍵数あたりの文字数は、100打あたり40字とのことで、つまり100打鍵して入力できる(変換後の?)文字数が40字ということのようである。
もう一台のほうのPCで見ると、入力文字数は22,900字、原稿用紙58枚で35時間、ミスタイプは918回で、AとQの打ち間違い、F、I、O辺りのミスタイプが多いらしく、これは1台目のPCと少し傾向が違っている。打鍵効率は100字辺り42文字であって、最初の方のPCとほぼ変わらない。
入力文字数は合計すると、36800字くらいを20日間で入力しているので、1日あたりだと1840で、原稿用紙だと5枚程度ということになる。つまり、数値的には1日でもそのくらいは書いているという計算になる。
ミスタイプの判定は、どのような方式に基づくものかわからないが、ローマ字入力がベースになっているようなわけではないと思われる。正しく変換されてそのまま文字として入力されたものは無視して、直後に修正したものなどが対象になってカウントされているのではないか。
しかし、そう指摘されたからと言って、どういう集計方法でカウントされたかもわからない状態では、何をどう気を付ければ良いのかがよくわからないのも事実である。2台のPC間で指摘される内容が異なっているのもまた不思議である。
30g押下圧キー
Realforceには、全30g押下圧のモデルがある。店頭で試し打ちをしたことがあるが、製品自体は所有していない。全キーが非常に柔らかい打鍵感で、普段使っている45g押下圧のRealforceとも違い、かなりの慣れを要するのではないか、慣れてしまったらもう他のキーボードに戻れないのではないかなど、色々思いが巡る。変荷重のRealforceでも小指キーに相当するキーは30g押下圧とされているので、その打鍵感が全てのキーに適用されていることを想像するのだが、それともやはり違うのだろうか。
或いは、HHKB Hybrid Type-Sも、公称45g押下圧とされていながらもう少し軽い押下圧に設定されているようであるので、これをイメージしてみると良いのかなども考える。HHKBのこのモデルは、Realforceよりも明らかに柔らかい打鍵感であるという印象で、これがこれでまた快適なのである。45gや30gとは言っても、その前後に設定されているというような状況でもあるので、ぴったりその押下圧とも言えないところもなんともどうかという部分である。
自分としては、現在の所45g押下圧の打鍵感が最も好みであるのだが、それでももう少し軽い感じのHHKBのものもまた快適で、結局本当は30gの押下圧の方が快適に感じるのかも知れないと思ったり、一体何を基準にしたら良いのかもわからない。
ただし、そういうRealforce以外では30g押下圧という打鍵感を味わえるキーボードはないものと思っているが、US配列テンキーレスのタイプだと、静音タイプのモデルは無く、通常スイッチで特に機能が付加されていないモデルしか選べない。
R3がリリースされたら、もっと妥当なUS配列のモデルも選べるのかも知れないが、ラインが公表されていないのでわからない。
何台もRealforceを使ってきた結果、自分にとって丁度良いと感じる押下圧は全45gや変荷重タイプのものである。いや、とはいえ、それ以外のモデルを選んでしっかりと使い込んだことはない。55gは重いと思うのは他のキーボードとの比較でわかる。30gは、試し打ち程度だが、慣れるのに時間がかかるという感触はある。
雑記雑感
キーボードは、文字入力においては筆記具と同じ、自分の意志を文字にするための重要なインターフェースであるので、自分としては拘って選んだ方が良いと思っている。それはハードウエアとしてのキーボードというのだけではなく入力の方式もそれで、それが自分が行段系の拡張入力を使うようになって、最終的には独自の方式までにしているきっかけともなっている。
キーボードには、拘らない人のほうが多い。何らか、文字が入力できればそれで良い。打鍵感の良し悪しはもちろんあるものの与えられたそのものをただ与えられたとおりに使うということで基本的には十分だからである。自分でわざわざ選んだりどうこうしたりということはしなくても、問題なく使えるようになっている。それが当たり前だからである。
入力方式にしても、これまでに習得した標準的なローマ字入力で良い。効率の良し悪しはあっても、ともかく自分はその方式しか扱えない、日本語が通じるのにわざわざ英語を習得して使う必要もそのメリットもないのと同じで、別の言語に相当するような別の入力方式を使う必要などないからである。
確かにそう考えると、自分の使っているRealforceなどのキーボードは、本当にそれである必要はあるのか、入力方式も自分で定義したこれを使う意義はどれくらいあるのかということになるが、もちろんメリットはあるのでそうしている面もありつつ、他人と違う方式、他人(多くの人)とは違う言語方式みたいなやり方をしているほうが満足感もあるので、結局そうしているという状況にある。
ATOKとの付き合いは長い。PCを使い始めたときからずっと、IMEはATOKなのである。ATOK以外をメインのものとして使ったことはない。Google日本語入力も希に使うが、主にはATOKとの比較のためであるから、IMEは今後もずっとATOKにしていくつもりなのである。
そういうATOKでさえも、MS-IMEがあればあえて必要なのかと感じる人も多い状況になってきて、人は何でも安い方、面倒でない方に流れていくという、卑しい動きであるとも思っている。
今、実際キーボードを使う機会というのは減っているのかも知れない。PC自体、スマホを使う人のほうの増加で自宅などでは使われない傾向にあるが、それでもきちんと文章を書くならPCとキーボードは必須である。タブレット端末でキーボードという選択肢もあるのかもしれないが、きちんとやるならPCのほうである。そういう感覚を捨てる人も多くなってきているというのも驚きではあるが、PCでさえも、今はノートPCが主流であって、デスクトップPCでそういう作業をやろうという人自体が少ないのも事実である。