1週間の雑記220430

投稿者: | 2022-04-30
gazo

色々、一週間で書き溜まったので、一気に一つの記事として投稿するのである。
こういう投稿の仕方が正しいとは思わないが、雑記とするので仕方がない。
本当はまだ書く。

半角文字入力

和文の文字入力の視点からすると、PCで扱う文字には半角と全角がある。
半角文字は1バイト文字、いわゆる英数字のことで、全角文字とは2バイト文字、全角文字のことである。
もちろんこれは、英語圏など1バイト文字だけで済む世界からすると、2バイト文字のほうがずっと特殊であるわけだが、1バイトでも2バイトでも、1文字には変わりがないので、我々日本語文化からすると、全角半角という視点になってしまう。

もちろん、PCでは半角入力が基本であって、全角文字入力のほうが特殊と言うことはある程度皆想像が付いている。全角文字入力のためには、ATOKのようなIMEを介さなければならない。
そういうIMEがある環境で半角文字を入力するためには、IMEを起動しない状態で入力すると必然的に半角入力になるが、ATOKでは他にも方法がある。

  • 半角固定入力モード
  • 英文入力モード
  • 英数入力モード

これらと、IMEのオフ状態での半角入力と何が違うのか、よくわからないでいる。おそらく、これらの用意されている入力モードは、ATOKの機能を活かしながら半角入力ができる。IMEをオフにしてしまえば、そういうATOKの機能は使えなくなる、おそらくそういう違いがあるのではないか。
これらの入力モード切替には、JIS配列特有のキーが割り当てられているのであるが、US配列のキーボードを使う場合は、それらモードの切替ができない。どうしてもキー操作で切替をしたい場合は、代替キーを設定してやらなければならない。

ただ自分の場合は、半角文字はATOKをオフにして入力することで特に問題が無いので、Ctrl+Spaceの操作でIMEをオフにするだけだ。英文入力モードがどうしても必要ならば、メニューや設定画面から切り替えて使うし、Shift+英字キーでも英文入力モードになるので、それでほぼ間に合う。

JIS配列のキーボードでは、半角/全角キー一つで和文入力状態とダイレクトに1バイト文字を入力できるようにすることができたり、変換キーで半角入力モードにできたりするが、まずその違いは、前述のとおりそのままでATOKの機能を使えるか否かということ以外にはなく、半角入力をしながらATOKが必要という場面は自分としてはほとんど考えられないので、ならばATOKのオフということだけで対応できるのではないかと思っている。
IMEの操作においては、そういう機能がキーに割り当てられている分、JIS配列のほうが良いという考えも変なものではない。

https://aourkbd.net/hasei/atokascii.html

US配列でATOKを使うための割当はこのとおりなのだが、そんな割当をするくらいなら素直にJIS配列を使っておきたいという見解も、理解はできる。無理してUS配列を使う必要もないのかもしれないとも思うが、US配列は他にも利点があるので、そこはどう使うかの見極めが必要ではないか。

JIS配列での戸惑い

普段、自宅でUS配列のキーボードを使っているせいで、会社でJIS配列のキーボードを使うとたまに記号が行方不明になる。
「」などは、縦に並んでいるか横に並んでいるかの違いなので、まだほとんど迷うことはない。()も位置の違いがあるが、これも何とか、さほど間違えることなくやっていける。ところが、*、+、@の記号についてはダメだ。JIS配列のキーボードだとこれが何処にあるのかわからなくなってしまうのである。

これらの記号キーは、US配列では最上段(数字の段)に配置されているので、とにかく記号は最上段のShift操作ということで体感的に把握している。ところが、JIS配列では、これらのキーはどれも最上段にはなく、右手小指が担当する位置付近に配置されているのである。しかもShift操作かどうかも統一されていない。
これは配列がそうなのだからどうしようもないことなのであるが、この点の違いは、キーの形状以上の違いが大きい部分で、そこが支障となる。

JIS配列での違和感はほかにもある。たとえば、0キーのShift打鍵に文字が割り当てられていない。空いている箇所があるのだ。ただし、ATOKオンの状態では「~」が入力されるようだ。「~」はその二つ隣にあるキーなのに、何故かそれが割り当たっている。他のIMEではそういう割り当ては無い。円記号・バックスラッシュが入力されるキーも二つある。BSキーの隣と、右下部にある「ろ」のキーである。
二つは必要ないので、そんな風に複数の割り当てがあると無駄ではないかと思ってしまう。
US配列には、そんな不合理な割り当ては無い。

WZ 10.0.25

WZ 10.0.25がリリースされたので早速更新。今回はダウンロード時、インストール時のエラーはなし。もちろん、特に動作も問題はないという感想である。
アップデートするのは、とにかく最新になっているという感覚になれる、実際に最新になるので、不具合などが修正されて常によりよい物が使えるようになるという点で安心感がある。

US配列を使い始めた頃

自分がUS配列、英語キーボードを使い始めたのは2006年頃。いや2005年の年末にHHKB Pro2のUS配列タイプ(当時はUS配列しかなかった)を購入した時点に始まる。それが初めてのUS配列であり、当時は英語キーボードとか英語配列などと呼んでいた。
それまでずっとJIS配列のキーボードしか使ったことがなかったので、もちろん最初は慣れない部分はあった。例えば横長形状のEnterキーの位置や、IMEのオンオフが単一のキーでできないことなど。しかしEnterキーやBSキーがホームポジションに近く、バランスの良い配置で打鍵がしやすい感じで、US配列のほうをやや好んでいた。
多分その感覚が、2台目、3台目のUS配列キーボード購入に繋がり、やがてはノートPC本体キーボードもUS配列のものを選ぶなど、すっかりUS配列派になってしまった。

US配列にはかな刻印が無い。もちろんそれでキーボードのデザインがスッキリとするというところはあるが、キーボードの刻印は結局ほとんど見ないで打鍵するので、正直なところあっても無くても関係は無い。
US配列には様々な利点はあると思うが、自分にとって一番は、そういう利点と共に、パワーユーザと呼ばれる、PCに詳しい人たちが多く好んで使っていて、中・上級者のキーボードという感じがあるという点であったと思う。

HHKBのUS配列は、コンパクトキーボードである分、標準的なUS配列とは違う部分も多くあって、本当のUS配列ではないとも思っていたところもあるので、その後MajestouchやRealforceのUS配列キーボードを使うようになった。

全角文字好き

横書きでは数字は1桁でも半角にするのが当たり前という風潮は、PCの時代になってから顕著になってきたのだと思う。だが、まだワープロ専用機の時代以前は、全て全角文字が基本だった。原稿用紙の文化とかも影響しているのかもしれないし、縦書きとの関係もあるのだろうと思う。あるいはタイプライターの文化の名残などもあったのかもしれない。

自分もまたそういう時代からワープロ専用機での文書作成などを経験しているし、縦書き文書を作成することもあるので、全角文字には寛大である。いや、むしろ最近になればなるほど、全角文字のほうを好んで使うことも少なくない。
全角文字を使う方が、文字の配列がきちっと揃うので、そのほうが半角文字を使うよりも確実だと感じるからである。つまりは、ワープロ専用機時代の考えのままということでもある。

とはいえ、桁数の多い数字や英単語など全て全角にしてしまうと、途中で改行されてしまったり、逆に読みにくくなったりすることもあるので、実際には適宜半角文字も使うようにしているし、横書きの文章においては、1桁でも半角数字を用いることが多いかも知れない。ただし、印刷する文書においては、英数字のフォントを和文フォントにして、半角でも桁位置が揃うようにしたりもする。プロポーショナルフォントや、和欧文間スペースなどは、なるべく用いないのである。

今におけるUS/JIS配列

US配列を使っていて注目しているせいか、US配列に関する言及も増えてきたと思うものの、まだまだ国内ではJIS配列が主流で、これはこの先もずっと状況が変わることは無いと思える。
それでもMacではJIS配列とUS配列を比較的自由に選べるようになっているらしいので、どう選ぶべきか、どっちが良いのかという議論も今後も続くものと思っている。

一般的な視点で言えば、結局は好みだとか、どちらも利点欠点があるということになってしまうが、自分としては、やはりUS配列が良いと思っているのに変わりは無い。
キーの形状、かな刻印の有無、記号キーの位置などの違い、機能キーの割り当ての良し悪しもあるが、自分として大事だと思うのはキーボード全体のキー位置の配置バランスではないかと思う。

US配列は、キーボードのメインキー部分の中心のバランスがとれている。JIS配列は少し左に偏っている。
JIS配列派からすると、この違いは僅かで、それ以上に別の利点・欠点が作用すると思われているのだが、この配置バランスの問題は意外と大きい。
テンキー付きノートPCのバランスが最悪であるのと同様に、キーの中心がズレているというのは、作業負担に直結する。今それを感じなくても、長時間の打鍵作業や大量の文字入力作業などを経験すると、その違いが顕著になってくる。

同じ作業をJIS配列キーボードでするのと、US配列キーボードでするのとでは、短時間の作業においても、その快適さの違いが実感できるようになる。自分は、US配列のキーボードで作業するほうが圧倒的に快適で、疲労も少ない。
おそらくそれは配置バランスが良好であるおかげだと思っている。キーボードの中心の位置もそうだが、EnterキーやBSキーがホームポジションに近く、打鍵しやすい場所にそのまま指が届くという所が大きいのではないか。

もちろんこれは、片手打鍵とか、きちんとした運指ができていないと実感できることではない。直接は関係ないと思うがブラインドタッチができるか否かにも関係しているような気もするのである。

US配列は、プログラミングなどの作業をする人に向いていると言われるが、そういう作業をしない、文章入力だけであっても十分にUS配列の利点は活きてくる。文字入力作業という点では同じで、かつてテキストエディタがコーディングのツールとされてきたものが、VZ Editorの頃から文章入力にも十分に有用なものだとされたのと同様である。
従って、自分は今後も基本的にはUS配列での打鍵を続けていくつもりである。

エディタを使わない人々

様々な作業に、何らかのテキストエディタは必須だと思うのだが、それを使わない人は結構多い。ちょっとした文章を書いて印刷するのに、依然としてワープロソフトを起動して作業をしたり、テキストファイルやCSVを扱ったりするのに、メモ帳で十分だと頑張っている人もよく見かける。
もちろんメモ帳もテキストエディタには違いないが、機能が最低限で、テキストファイルを開けるアプリケーション、クリップボード的なものというくらいでしかなく、機能は不足している。

それは、当初の自分がそうであったように、本来の高機能なテキストエディタというものがどんなものかを知らないからである。
エディタが(メモ帳と比較して)どれだけの機能を持っているかを知れば、エディタは自然と使われるようになると思うのであるが、それを知る良い機会もない。

文章入力、原稿書きにも使うテキストエディタに最低限求める機能としては、次のようなものがある。

  • 正規表現検索
  • GREP検索・置換
  • キーワード色分け
  • 禁則処理
  • 表示フォント指定
  • 指定文字数折り返し
  • 画面配色変更
  • 行番号表示
  • キーカスタマイズ

これらの機能は、ほとんどメモ帳では実装されていないものである。本当はこれらに加えてアウトライン機能だとかファイルの自動保存機能だとかがあっても良いとは思うが、基本的なエディタの機能として求める場合は、だいたい上記のとおりであろう。
自分も、初めて秀丸で高機能なエディタを見たときに、これがエディタの利点と言われる所以だと知り、そういう高機能なエディタを使うようになったのである。

alt-ime-ahk

US配列においての最大の懸念はIMEの切替、全角文字入力と半角文字入力の切替だと言われている。標準ではAlt+`のキーに割り当てられていて、これが操作しにくいので、たいていUS配列を使う人は別のキーにIMEのオンオフ切替を割り当てたりして使っている。
自分は、Ctrl+Spaceに割り当てていて、これは他のOSとも共通するし、CtrlキーはAの横にしているので打鍵しやすいのである。

Ctrlキーの位置を標準で使う場合、あるいはJIS配列キーボードとなるべく共通化したり、Macの操作とも共通化したい場合は、左右のAltキーに半角入力と和文入力(IMEオン)の切替キーを割り当てるという方法もある。
その一つが、「alt-ime-ahk」というアプリケーションを使う方法である。

https://www.karakaram.com/alt-ime-on-off/

これを起動すると、左Altが半角入力、右AltがIMEオンの状態へとキー一つで切り替えられるようになる。Macの操作と共通化しているらしい。そういう操作が好みの人は、これを使うと簡単である。しかも、従来のAlt操作も確保されていて、Altを押下しているうちはAltキーとして機能し、半角・全角の切替はキーを押下し終わった状態においてのみ機能するらしいのである。
常駐させておけば、中々良い感じで入力の切替ができると思う。

ただし、自分の場合、Ctrl+Spaceでの操作に慣れてしまっているのもあるが、US配列だとSpaceキーが大きいので、Altの位置を押下しやすい指で打鍵するのに随分慣れが必要になってくると感じている。すなわち、Ctrl+Spaceも、CtrlがAの横にあるという前提ならば全く悪くないのである。
US配列だと右Altの位置がドットの下辺りにあって薬指が担当キーになる。左Altも左小指打鍵となる。それよりは、親指で打鍵できるSpaceと左手小指で打鍵するCtrlの組み合わせで十分かも知れないような気もする。もちろんこれは、CtrlがCapsと入れ替えられて、Aの横になっているという前提である。
その辺は使ってみて好みで選べば良いのである。

とはいえ、いずれにしても1キーで切替ができるのは便利ではある。