T字シェービング

投稿者: | 2022-05-03
Gillette Shaver Fusion

髭剃りはずっとT字剃刀派である。電気剃刀も使ったことがあるが、仕上がりとしてはどうしても剃り残り感があって、結局T字剃刀に戻ってしまう。忙しいときなど電気剃刀のほうが楽だろうとも思っていたが、髭剃りに要する時間は余り変わらないし、電気剃刀だとメンテナンスのための作業もそれなりにあって、どういうものかという感じはある。

初めて髭剃りを使ったのもお下がりのT字剃刀で、おそらくそれはSchickのインジェクター(あるいはインジェクターⅡ)という製品だった。横から専用の替え刃のカートリッジを差し込んで新しい刃を押し出して交換するというものであったが、とにかく最初の頃はそんなに髭も濃いわけでもなかったし、さほどそんな作業に興味を持っていたというわけでもなかったので、切れ味の変化を感じるにも乏しく、相当長く同じ替え刃を使っている状態でもあった。何年もずっと同じホルダーを使っていた。

その後、2枚刃、3枚刃の製品を経て、何時の頃からか5枚刃の剃刀を使うようになったが、その間選んだ製品はやはり全てSchickのものであって、それ以外のメーカーの製品を使ったことは無かった。ホテルなどでの使い捨ての1枚刃剃刀をたまに使うと、切れ味の違いというか肌当たりの違いに驚いたものである。剃刀負けを起こすのでは無いかと不安になるものである。

シェービング剤は、当初は固形石鹼を適当に使っていたが、意識して自分で購入した2枚刃、3枚刃のものを使うようになってからは、シェービングフォームやシェービングジェルなどを使うようになった。缶から出てくるフォームも面白かったのであるが、自分としてはジェルのほうが使いやすく、やがて選択はそれに固定していくようになった。
そうしてしばらくはジェルばかりを使っていたが、数年前からは再び固形石鹼に戻した。基本的に効果の違いを感じないからである。泡立てた石鹸で、専用のブラシで床屋さんのように泡を塗ることもあるが、泡立てネットを使った石鹼の泡を手で塗ることで基本的には十分である。固形石鹼は、最も一般的な牛乳石鹼赤箱である。

それまで、Shickしか使ったことがなかった剃刀も、時々貝印のK2やXfitという替え刃式の使い捨ても使っていた。Xfitは使いやすく剃り心地も悪くないが、Shickのスムーズな剃り心地にずっと慣れていたので、比較すると肌に悪いのではないかとも思うようになり、結局はShickの多枚刃の剃刀に戻ってしまう。最近ではAXIAという通常の替え刃式のも使ってみたが、貝印らしい剃り心地には変わりは無く、それでShickとも仕上がりに明確な違いは感じない状況でもあったし、ヘッド部分の機構などはShickなどのブランドからすると単機能にも思えて、やはりShickのものに戻ってしまったりもしている。

https://www.kai-group.com/products/kamisori/product/axiakai5.html

最近ではShick製品としてはハイドロシリーズをずっと様々使ってきたが、昨年辺りから「極 KIWAMI」という日本オリジナルの製品が出たので、今はそれを選んでいる。

そもそもShickのハイドロシリーズなどフラッグシップのモデルは快適で、この極もそれらと同様であり、細かい違いは感じないがShickらしい滑らかな剃り心地である。

そうしてずっと、Schickの製品ばかりを使ってきていて世界的シェアの高いGillette製品は、シェービングフォーム以外、剃刀製品には手を出したことがなかったが、比較のためと思い、少し前にフュージョン5を使い始めた。貝印ほどの剃り感というわけではないが、常にスムーズなSchickよりはそのような感じがあり、これが適度と言えるものなのかわからないものの、適度な快適性もある。ヘッドの自由度はSchickより高いような感じもあるものの、機構は複雑で、替え刃の価格もSchickより高いようだ。これは、5枚刃と言いながらも反対側に際剃り用の別の刃を備えている機構になっている部分もあるのかも知れない。

その後、最近ではプロシールドというシリーズに変えたが、スムーサーのジェルが刃の上下に付いているようで、よりスムーズに剃ることができるようになって、最近はこの剃り心地が適度と感じて使っている。

https://gillette.jp/ja-jp/products/proshield

ところで、剃刀もまたインクジェットプリンタなどと同様に、全体の価格ではなく替え刃で儲ける仕組みになってるので、替え刃はとにかく高価である。その分ホルダーは安い。もちろん、ホルダー単体で売られていることはない。
替え刃も、どのメーカーも毎日使ってだいたい2週間くらいと言われているが、もちろんそれ以上でも使うことは可能で、敏感に剃り味の違いを感じ取るのは難しいのであるが、これらの製品は刃にスムーサーが付いているので、それが劣化してきたら刃の交換時期とみて良いのではないか。

ホルダーも、長期間使っているとグリップ部分のゴムが劣化してベタベタになってくることがあるし、石鹼水に起因する石鹼の汚れや水垢などが付着してしまって綺麗にする事ができなくなったりした場合は、ホルダーも交換時期であるとみて、別の製品を検討したりするのも良いのかも知れない。たいてい、その頃には新製品や新モデルが出ていたりするものなのである。