PCから出力される音声は、これまでずっと何らかのスピーカから出力していた。それはつまり、PC本体内蔵のスピーカだったり、外付けのスピーカだったりということである。無論、これまでもヘッドホンを接続して聴いたこともあるが、それが主の方式という訳ではなかった。
今後もそれは同じで、PCからの音声出力については、主のインターフェースは物理的なスピーカであることには変わりはない。
物理的なスピーカ、要するにスピーカ出力は、ヘッドホンのように集中して音を取り入れるわけではないので、基本的には周りの音にも左右されたりすることにもなるが、そのほうが耳には優しいし、入ってくる音を聴くことになるので、他の作業もできる。
イヤホンやヘッドホンの場合は、有線で動ける範囲がPCの周辺に限られてしまったり、耳に音が集中するので、音量を適切に調整しないと長時間聴くことが難しいという特徴もある。音量の調節に関してはスピーカも同様ではあるが、部屋全体に音が広がるので、耳に集中するという感じはない。
そんなわけで、スピーカで聴くことを基本にしているわけではあるが、スマホの時代になってから一般的になってきたワイヤレスイヤホン/ヘッドホンを使うという方法もようやく考えられるようになった。
Bluetoothで接続するので、PCにその機能があればケーブルは不要で、取り回しが良い。自由に部屋を動き回ったとしても、スピーカのように位相の変化もなく、常に一定の条件で聴き続けることが出来る。イヤホンであるが故に、装着時の耳への違和感だとか、そういう特徴はある。インナーイヤー型・カナル型のイヤホンがあまり好きでなかった理由の一つに、体内音が反響するという特徴があったが、これはある程度の慣れだとか、そういう特徴のものなのだと思って諦めるしかない。
実際、そういうワイヤレスイヤホンには遅延が生じることで動画などでは映像と訪れが気になるのではないかとも危惧していたが、そういうことは見た目上はなく、スマホだけではなく、PCで使うにしても選択肢の一つにはなる。