モニター考

投稿者: | 2022-09-17

そんなわけで、この度久々に新しいモニターを導入して使い始めたところであるが、色々考えてみると、以前とは違う状況も見えてくる。
まず、モニターはマウスやキーボードのような入力インターフェースとは反対に、PC内部のものを出力するデバイスであるので、同様に重要な機器である点についての違いはない。これらの機器は人間の入力作業と知覚に関わる物であるので、使用者の状況に適した物であり、かつ健康に害しないようなものを選ばなければならない。

その点で、ノートPC本体の小さなモニターではなく外付けのちゃんとしたモニターを選ぶという事自体、それなりに意味がある。
思えば、最初のPC、PC-98のモニターはCRTで、大きさは15インチくらいだっただろうか。その後、19インチくらいのCRTも使った。それがノートPCの液晶になって再び15インチ程度のサイズになり、解像度が上がる中で小さな文字での作業環境が続いた。
写真の作業は大きなモニターが求められるということもあって、19インチサイズの三菱の液晶モニターを導入したが、そういう作業は非光沢で20インチ以上サイズのノングレア・非光沢が望ましいとのことで、翌年にはその要件を満たす23インチの三菱モニターを導入したのだった。

その三菱ブランドがモニター事業から撤退し、機器の操作性の不安もあって、安心して使える機器にしようと思って購入したのがEIZOのモニターで、それが今から7、8年前だった。
もちろんEIZOはブランド力が高い。一般的なモニターよりずっと高価だが、機能的にも豊富で、購入当初は感心するものだった。
当時、ベゼルレスのデザインはそんなにまだ普及していないので、斬新でもあったし、人感センサーや明暗センサーなどでエコ機能や明るさ調整なども行ってくれるのは有り難いと思っている。LEDバックライトはもうその当時は主流にはなっていたが、IPSパネルで視野角も広く、それまでのモニターとの違いも大きかった。23.8インチという大きさもまた丁度良い。

少し前は、モニターはまずインチサイズが大きいものを求める傾向にもあって、次は27インチくらいのモニターにしたいとも思っていたが、今は、せいぜい24インチ程度が一番だと思っている。大きなサイズになれば、モニターから離れた位置に視点がなければ全体が見渡せずに疲れることになる。今の配置での視点との距離は60センチ程度で、これだと23~24インチ程度で十分なのではないか。一番売れ筋のサイズであろうとも思うので、価格も手頃になっている。

今回、そのそれまでのモニターがまだ十分に使えたのでサブ機側で使っていた状態の三菱モニターにちらつきが生じ、12年くらい使い続けているものなのでさすがにもう寿命だろうと新たに導入してみたところではあるが、実際の所はまだもう少しは現役で使えそうであるので、三菱23インチはメイン機側のサブのモニターとして配置した。
単体で見ているときには気付かないが、EIZOモニターと並べてみると、色味が違い、これは液晶の性質の違いもあるかもしれないが、経年劣化も生じてきているようにも見える。

新しい、iiyamaブランドのモニターは、価格としてはEIZO機の半分程度、三菱モニターを導入した時程度の、このサイズとしては一般的な価格帯だろうか。
だがEIZOモニター同様に、IPSパネルの非光沢23.8インチ、ベゼルレスデザインである。既にそれが主流になっていて、価格も熟れてきているということである。その他の性能を比較するとやはり8年前のEIZOのモニターのほうが様々な点で上回っていることもあるが、使わない機能、無くても良い機能もあったりする。一度設定したらそんなに設定変更もしないものなので、今はこういう一般的な性能のものでもそれなりに満足できると思うのである。

新モニターの良い点は、そういう自分として満足できる性能でありながら、標準的かつ十分な機能に限定されていることだろうか。一方で、ベゼル下部に下向きにある操作スイッチはとにかく位置的に操作しづらいのが難点である。ボタンも堅い。この点、ベゼル前面にタッチセンサースイッチとしてあるEIZO機はやはり優秀であると言える。