モニター雑感0919

投稿者: | 2022-09-20

モニターが新しくなると、PCそのものが新しくなったような気にもなる。
だがたいてい、最大輝度で使用すると発色は美しいのだがLEDバックライトが明るすぎて眩しいくらいに感じてしまうので、自分の好みに合うよう調整する必要がある。
この度導入したiiyamaの新モニターは、明るさそのものの調整というのはない。ベゼル下部のボタンでの操作性が良くないので設定作業には苦労するが、エコモード、ブルーライトカットやプリセットされたモードへの切替を適時にするのが手っ取り早い。

接続方式

PCとモニターとの接続方式は、VGA、DVI、HDMI、DP(ディスプレイポート)辺りが一般的で、おそらく今はHDMIで接続するのが主流だろうか。自分の環境でも、HDMI接続がPC側・モニター側に整っていたら、まずその方式にすることにしている。
かつては、ディスプレイやプロジェクターとの接続はVGAでするもの、PC-98の頃はMiniではないD-sub15ピンコネクタを用いてCRTと接続していた記憶もある。

しばらくノートPCばかりを使っていて、それの外付けモニターを使うようになった際には、VGAという接続方式もまだ一般的であって、当初はVGAで接続していたが、2台目のモニターの頃のPCには双方にHDMIがあったので、それで接続した。
DVI規格のケーブルは、ノートPCには搭載されていないのでほとんど使うことがないのであるが、ドックからサブのディスプレイに接続するのにそのポートが空いていて使えたので、今はそれで使っている。

何と言っても、今の標準的な接続方式はHDMIで、これ一つのケーブルで映像も音声も出力できるので便利である。HDMIはAV機器でも使われている規格であって、ケーブルの種類も多く、扱いやすいものなどの選択肢も多く入手もし易い。なので、PC側にHDMIがある場合、モニターとの接続方式はこれを選ぶことにしている。

一方、サブで使っているPCにはHDMIポートがなく、代わりにminiディスプレイポートが備わっている。これまで、ドックに載せて使う場合はHDMIが使えたが、直接接続する場合にはVGAの選択肢しか無かった。だが、このディスプレイポートを使えば高規格な映像と音声のやりとりができるようであるので、miniDPのディスプレイケーブルを購入してきて、これで接続するようにしてみているところである。
実際、特別な高画質・高解像度のモードでなければ、映像自体VGA接続との差異は見た目で感じることはないのである。

DPポート接続は、HDMIより高解像度の映像・音声の伝送も出来る規格らしい。通常はHDMIがあれば事足りるので、それほど普及しているという訳でもないと思うが、ビジネス用途の機器などにはよく使われたりしているとのこと。また、MacなどでもMiniDPポートを備えた機種があるらしい。
自分のはThinkPadで少し前のモデルであるが、そういうMacとの規格を合わせるためなのか、当時今後の普及が予見されたためなのか、miniDPポートを備えているモデルなのである。

モニターのスピーカー

機能を備えたモニターには、スピーカーを備えているものが少なくない。
HDMIやDPポートで接続するか、VGAやDVIの場合は別にオーディオケーブルを接続することで、そのスピーカーが使えるようになる。たいていは1Wか2W程度のレンジのものである。もちろんこれを使うなら別にスピーカーは必要ないということにもなるのだが、音質はどれも満足できるレベルにはない。PC本体のスピーカのほうが余程良く、外付けのスピーカと併用するのが最良である。
これは、EIZOのような高級機のスピーカでさえもスピーカは残念な物になっている。モニター付属のスピーカには期待しない方が良い。むしろ、なくても良い。使う場合は音楽や動画視聴用としてではなく、効果音程度をモニターする程度に考えるべきである。

写真作業

写真の色調整など現代では当然PCで行うので、モニターの色設定も重要である。キャリブレーションという調整作業を行って、その環境で写真の編集をしていくのが理想とのことであるが、それが可能なEIZOのようなちゃんとしたブランドのモニターは、一般的なモニターの4倍かそれ以上の価格がする。
せいぜい、モニターのsRGBモードというのがあればそれに切り替えて調整すると、写真分野などで標準的な規格になるので、他の環境へ移しても基準が統一化されるというようになると思っているのであるが、今回の新モニターには、そのsRGBのモードはないようである。

それがないと困るような作業をしているわけでもないので、実質的な影響は何もない。写真の調整作業も今はそんなに頻度高くしないし、するとしても自分の好みや趣味のレベルの段階なので、それで問題ない。

リフレッシュレート

だいたい最新のモニターであれば、必要な性能は備えているという前提で今まで数値的な基本性能をさほど気にしたことはなかった。その一つが垂直走査周波数、リフレッシュレートと呼ばれるもので、1秒間にどのくらい書き換えが行なわれるかというその割合である。
かつてのアナログのテレビだと30Hzくらいなのだろうか。今のPCのモニターの標準は60Hzで、この値が確保されていれば十分ということなので、それ以上気にすることもなかった。ゲームなどの場合はさらに144Hzなどのリフレッシュレートが求められたりするという。

EIZOのスタンダードモニターでは、だいたい60Hzまでで、それ以上のモードにはならないようである。今回の新モニターは、HDMIかDP接続の場合に限って75Hzの周波数にも対応しているようであるので、それに切り替えてみたところであるが、標準的な60Hzの場合との違いは特に何も感じない。
特に必要がない限りは、60Hzの設定で問題ないのではないかと思う。

メインのディスプレイも

メイン機に接続しているEIZOのメインのディスプレイも、これまでHDMIにより接続していたが、ディスプレイケーブルが使われないままであったので、それの接続に切り替えた。メインのPCはドックに載せた状態でモニターに接続するのであるが、ドックからはほぼ全方式でのディスプレイへ、マルチ接続が可能であって、ディスプレイポートは二つもあった。うち一つはDVIと択一で同時接続ができないようで、もう一つのポートのほうで接続する形になる。このもう一つのほうはHDMIと択一になっているような制約はあって、要はドックから出力できるのはあとVGA接続と合わせて3つのモニターまでということになっている。

解像度やリフレッシュレートはHDMIとも同じなので、見た目はもちろん、性能的な違いはないものではあるが、保持している物としてはHDMIよりももっと高度なものだということで、それにしてみた。
DPポートのコネクタには、外れにくくするような仕組みもあるので、HDMIより安心な点もある。