可搬媒体

投稿者: | 2022-10-16

自分の中で、データを持ち歩く媒体としての始まりは3.5インチのフロッピーディスクである。ワープロ専用機で使う物で、720KB容量の2DDのものである。ここに、20か40か、そのくらいの数の文書が収容できた。多分それでも、文庫本にしたら1冊分か、新聞朝刊分の原稿がまるごと入るくらいの分量だったように思う。
もっと遡れば、テープなどもあったのかもしれないが、自分として実際に触れて使ったのがその2DDのフロッピーディスクであった。
あれだけの薄っぺらい円盤にそれだけの分量のデータ入って、それを自由に持ち運びができること、読み込みを行えば画面上にいつでもそのデータを再現できて再び編集できるようになっていることに感嘆したものだった。

以来、そういうデータの可搬媒体の主流は変化して、フロッピーディスクから光磁気ディスクで230MBとか128MBなど、それからCD-Rになって、650MBになった。ハードディスクもまだ1GBに満たないくらいの容量が主流であったが、ポータブルという感じではなく大きな3.5インチのものばかりだったように思うので、可搬媒体としての認識はなかった。

CD-Rは、これまでCD-ROMとして、或いは音楽CDとして使ってきたものに書き込みができるということに感心もしたし、特にRWは別にして書き込んだらそれが永久書き込みになって、長期間保存できる媒体になるということで、また変化を感じたものである。
この辺までは、フロッピーディスクもCD-Rなども大きさの規格は統一であるから、ケースなども同じ大きさで媒体が複数あるとそれが並べられて揃うのも整理に美しかった。
これは、その後主流になったDVD-Rなども同様ではある。

やがてポータブルのハードディスクなんかも安価になってきて、とにかくそれら媒体と比較しても大容量であるということで、これもまた可搬媒体の一つとして使うようになってきたが、概ねそんな頃からは、USBフラッシュドライブ、すなわちUSBメモリもよく使われるようになったり、デジカメなどの機器分野からはSDカード、メモリースティックなどの媒体、CFカードも写真の記録媒体として、とにかく様々な種類の可搬媒体が出てきたという印象である。

USBメモリは、媒体というよりはハードディスクなどと同様に機器というイメージが強く、大きさも形状も統一化されていないので、何となく媒体に統一して保管しておくものという使い方は考えにくいが、それでも様々な媒体、交換できる媒体などは集めるのが好きなので、時々少しずつ何種類も集めてしまっているのである。

今は、もちろん外付けHDDもあるしBDディスクなども、SDカードもあるが、データを持ち歩く媒体の主流はUSBメモリであろう。だいたい、この容量の中に持ち歩く必要があるデータは収まるので、かつてのフロッピーディスクは完全にUSBメモリに置き換えられたというべきでもあるように感じている。
尤も、可搬という作業は既にインターネットの通信に取って代わっているということは差し引いての話しである。

ここへきて、HDDの後継機器として発展してきたSSDに注目している。当初はUSBメモリとの違いがよくわからず、フラッシュドライブであるという点には共通性はあると思っているが、容量も読み書き速度も仕組みも違い、まだ少し高価と思うが完全にHDDはこれに置き換えられるのではないかと思っている。実際、多くのPCの主記憶装置はHDDからSSDに置き換わりつつある。
自分も可搬媒体としては小容量ならUSBメモリとしても、大容量になればSSDということで使い分けをしようとしている。
USBメモリとほぼ同じサイズのスティック型SSDも出現してきて、これが自分としては最新の可搬媒体としての位置づけなのである。

500GBもの容量を持ち歩くのはHDDと同様であって、もちろんそんなに内容を色々持ち運んでいるというわけではなく、せいぜいバックアップデータくらいなのではあるが、それだけ容量があれば、写真屋動画を除き所有しているほとんど全てのデータが収まってしまうものでもあって、しかも読み書きが高速であるので、今のところ申し分の無い媒体ということに考えている。