以前のPCには、必ずリカバリメディアという、出荷状態に戻すためのメディアやWindows OSの再インストール用のメディア、ほとんどはCD-ROM(かDVD)が付属していたものだが、何時の頃からか、そういう、再インストールメディアは付属しなくなった。
メーカーに別途注文することで送付してくれたり、あるいはWindows 7かWindows 8.1くらいの頃以降はそういうサービスもあるのかないのかわからなくなってきた。
PCに障害が発生して、リカバリをしたいと思ったときに、きっぱり諦めるしかないのだろうかと、PC購入時には気になる事項であるが、一応Windowsの回復ドライブを作るようにと推奨されているので、PC毎にそうしている。
改めて調べてみたら、Thinkpad、Lenovoの場合はリカバリメディアをダウンロードしてリカバリ用のUSBメモリを作成する方法があるようなので、作成しておくことにした。
手順としては、「Lenovo デジタル・ダウンロード・リカバリー・サービス (DDRS)」で検索して辿り着くことができると思うが、次のURLから。
https://support.lenovo.com/in/ja/solutions/ht103653
- デバイスのシリアル番号を入力してリカバリメディアのクリエーターツールをダウンロード。
- ダウンロードしたツールを実行して、リカバリ用データファイルをダウンロードする。
- ツールの手順に基づき、USBメモリ(USBリカバリキー)に当該データファイルを複写し格納。
- その後、自動的にUSBリカバリキーの検証が行われる。
ダウンロードデータは、OSや機種によると思うが、概ねその容量は十数GB程度。T14のWindows 11Proだと13GBくらいだった。従って、ダウンロードにも回線に応じた時間が必要で、USBメモリへの転送速度によってもコピーに時間がかかるし、その後の検証にも時間がかかる。
USBメモリは16Gでも足りそうには思うが、32かそれ以上と指定されているので、素直に32Gのものを用意しておくのが良い。32Gでも、今は普及品なら1000円前後と思う。
また、この手順にはLenovo IDによるログインが必要であるようだ。
これで、従来のPCに付属していたリカバリメディアがUSBメモリ媒体で保存しておくことができるようになった。
ここで一つ気になるのは、回復ドライブとそとリカバリメディアとの違いなのであるが、回復ドライブはWindowsを初期状態に戻すためのツールで、リカバリメディアはメーカーからの出荷状態に戻すツールと考えれば良いようだ。回復ドライブは、作成した時点のWindowsに戻るということなので、機能更新・大型アップデートを適用して問題ない状態であれば、その状態で作成して、あるいは作成し直しておくと良いのではないかと思い、その作業もやっておくことにした。
リカバリメディアと回復ドライブと、両方保管しておくことで、必要が生じたときの備え、保険になるのではないか。