EOS 40Dのカメラユーザ設定が惜しい

投稿者: | 2007-12-27

EOS 40Dには、メニューなどの好みの設定を3つまで記憶しておけるカメラユーザ設定というモードがある。モードダイアルにあるC1~C3がそれで、ここにダイアルを合わせると、予め設定したモードに一括設定となる。

たとえば自分は、C1に最も頻度高く使う晴れの日昼間の風景撮り用のAvモードをセットしてある。ISO100、RAW、絞り値F11、自動センサークリーニングオン、等といった具合だ。C2には1/500秒での高速連写、Tvモード、C3はまだ決めていないが、とりあえずPモード。
室内であれこれ弄って撮った後、そのまま持ち出しても、これらのモードにすれば、それぞれの撮影シーンで自分が標準的に使う設定状態に簡単に切り替えられる。自分流シーンモード、とでも言うべきか。

たいへん便利な機能であるのだけれど、このモードは設定値を保持する事が目的だから、反対に不便と思う事もある。
先日、C1モードであるシーンを露出補正して撮影後、少し歩き回って再び似た情景を撮る場合の事。同じ補正設定が適切だと思い、確認の為にサブウィンドウを見ると、補正値がゼロに戻っていて、再び設定してやらなければならなかった。

原因はオートパワーオフだ。自分は1分でオフにするように設定しているが、電源がオフになると、再度電源がオンになったときはC1モードでは設定値を最初から読み直すようで、つまりC1モードを設定したときの露出補正値ゼロに戻ってしまうのだ。
再設定すれば良いだけの事でもあるが、絞り値や補正値はその場の撮影で変更した値で保持して欲しい。
ユーザ設定機能の趣旨からすると、このような要望は反するものであり、電源オンオフのたびに元に戻った方が良いという意見もあるのだろうが、PやAvのモードでは電源オンオフでも保持されるので、ユーザ設定でもどうにかならないものなのだろうか。

オートパワーオフの場合のみはユーザ設定でも変更された設定値を保持し、電源のオンオフの場合とモードダイヤル再設定の場合はリセットされてユーザ設定での初期設定値を読み込むようにすれば、両方の要望を満たせるのではないか。

対策としては、オートパワーオフをもっと長い時間に設定するか、ユーザ設定を使わずにAvモードなどを使うしかないのだ。
自分的には非常に惜しい部分である。