3月今までにまた色々書き溜まったので、ここに置いておくことにする。
AOURの危機
自分は、もう15年以上、AOURと呼んでいる入力方式によりかな変換のかな文字を入力している。ローマ字入力は使っていない。
この方式は、Dvorak配列をベースにした、行段系の入力方式で、ATOKのカスタマイズで実装している。ローマ字入力の定義を修正して、そういう入力方式に変更してあるということである。
この方式の特徴は、母音キーが左手に集中していることや、二重母音などの拡張入力キー定義があって、打鍵数が少なく効率よく入力ができるようになっていることである。
ATOKのほかにも、Google日本語入力でも実装できるよう定義ファイルを作成してあるのと、ほかにも配列変更ソフトのDvorakJ用の定義ファイルを用意してあるが、これまで自分はほとんど、ATOKの方法において使っていた。
自分が使うどの環境でもAOURは使えるようにしていたのであるが、もう少し先になったらATOKが強制的に使えない環境にされる可能性が出てきて、MS-IMEを使わざるを得なくなりそうなのである。
MS-IMEの場合は、DvorakJを使うことになるが、MS-IMEは旧タイプにしておかなければ、このDvorakJが使えない状況にある。
そうでない限りは、普通のローマ字入力を使わなければならず、これが著しくストレスになる。入力方式くらいは自由にさせてほしいもので、そうなったら、どのようにしてAOURでの入力ができる環境を確保するかを今以上に本格的に考えなければならないのである。
教科書サイズが良い
自分が子供の頃は、教科書やノートの標準的な大きさがA5版だったような気がするが、そのせいも影響しているのか、このA5というサイズの書籍サイズが自分としては一番好みである。手で持つのに丁度良いからに他ならない。
今の教科書はA4サイズが主流とのことらしい。もうだいぶ経つが書類のサイズもB版からA版標準に変更されて、その二つの標準が混在していることの影響は未だに少なからずある。
A4という大きさもようやく定着してきた感があるが、1枚の面として見るには大きすぎるという感じも、まだ抜けきらない。
だったらB4かというと、これもまた大きすぎる。自分がワープロ専用機を使い始めた頃はB5サイズが標準で、ノートなどの用紙も皆B5さいずが多かった。ただしこの用紙サイズのノートはまだ標準的にはあるようだし、用紙のサイズもB5という選択はまだある。
そういうサイズが、印刷物ではA4標準に何でも変更されたが、何十年も経ってもまだそういう風にB版サイズとの混在がある状況で、それならそれで、紙のサイズも自分では好きに使っても良いのではないかとも思っている。
ワープロ専用機では、標準の10.5ポイントの文字サイズで、B5版だと35字くらいの文字数が標準で、A4になると40字である。キリが良い数字としては40字なのであるが、やはりB5のサイズの用紙で、それに印刷された物のほうを見ればそのほうが安心するのは、B版サイズは我が国の独自のサイズだからなのだろうか。
静電容量無接点考
キーボードによる文字入力は、ワープロ専用機でローマ字入力を覚えた当初から特別な物という感覚で興味を持った。デスクトップ型のワープロのフルキーボードの打鍵の心地が良く、筆記具に代えてこういう機器で文章入力ができるのであるから、時代は変わると思ったものだった。
ただ、その時点では、そういう打鍵感と、ノートPCのような本体付属の薄いキーボードでも同じ文字入力ができるのであるから、その差異についてはさほど考えず、様々なキーボードで打鍵できることのほうが意義があると思っていた。
PCに乗り換えて、PC-98のキーボードも、これがPCのキーボードかということで随分その打鍵が楽しくて、テキストエディタで毎日長文を書いたような記憶がある。
しばらくそういう環境で、その後もデスクトップのキーボードを使ったりしていたが、PC自体はノートのほうがコンパクトで都合が良かったため、薄いパンタグラフのキーボードでの打鍵しかしない状況になっていった。
それでもフルキーボード、外付けキーボードへの思いもあり、様々なキーボードを試してみて、最終的に行き着いたのが静電容量無接点方式、RealforceやHHKBのキーボードである。
静電容量無接点のキーボードとしては、本家のRealforceよりもHHKBのほうに先に触れた。これは、当初のRealforceが白配色のモデルしかなく、USB接続で気に入る妥当なモデルがなかったことが大きい。HHKBはUS配列のものしかなく、それでまず選んでみたものの、当初はそんなにその打鍵感に感銘を受けたというようなものでもなかった。
当時のHHKB、普通のモデルはそんなに柔らかいという印象も無かったし、特別感というのもさほど感じなかったのである。
結局、そのUS配列HHKBの特殊な感じが少し負担になって、普通の配列の静電容量無接点キーボードも使ってみたいという感じに至り、それからRealforceを使うようになった。
最初のRealforceはUS配列のテンキーレス、変荷重で、全体的に適度な打鍵感でもあり、これが使っているうちに快適に至り、FILCOなど他のキーボードよりもずっと安定している感じもあり、以後Realforceが自分としての標準的なキーボードになった。
もう一台のPCにも同じモデルのRealforceを使うようになって、やがてR2タイプのRealforceも使うようになって、HHKBも新しいHybrid TYPE-Sを使うようにもなって、前のHHKBともほぼ違う打鍵感の虜になり、それからはRealforceとHHKBを併用するに至っている。
普通の人は、RealforceもHHKBも、名前を知っては居るとしてもそんなにそれを選ぼうとする人は少ないと思われる。第一に価格が普通のキーボードと比べてずっと高い。打鍵にそれなりに自信がある人ならともかく、そうでもない普通の人ならば、その部分にそこまでお金を掛けてキーボードを選択するということがないからでもある。
それでも、この打鍵感は特筆すべきであって、HHKBもRealforceもとにかく気に入っている。
どっちが良いかというのは、実は気分次第。今日はRealforceのほうが正確に打鍵できるとか、今日はRealforceのほうが重く感じるとか、そういう感覚があったりする。
これを書いている時点では、Realforceのほうが打鍵感がしっかりとしている感があって、今日はこっちが快適なのである。
いずれにしても、このいずれかのキーボードが最良であるから、これ以外のキーボードはあえて使おうとは思わない。これらのキーボードとの比較のために使ってみたいという気持ちはあるかもしれないが、それ以上の物はないのである。
キーボードでの打鍵は、前述のとおり特別なものであるという感覚である。
ならばキーボードも良い物を使いたいという気持ちにもなる。それが行き着いた先としてRealforceであり、HHKBである。もう今後、これらがきちんと使える限りはこれらを選ぶつもりである。
RealforceとHHKB
同じようなことをまた書く。
自分がキーボードでの文字入力を覚えたのは、ワープロ専用機のキーボードを打鍵した時であった。今まで、任意の文章を書くということは筆記具を用いなければできなかったのに、キーボードを打鍵することで、どんな文字でも入力できるのであるから、革新的であった。
以来、筆記具はもう要らないのではないかとさえ思いながら、キーボードでの文字入力作業をするようになった。
やがてPCを使うようになり、PC-98からDOS/V機、ノートPCのパンタグラフキーボードも経て、それぞれどんなキーボードでも文字入力が快適にできるということを知りつつ、より快適に打鍵する環境を求めて行き着いたのが、メカニカル機構のスイッチであり、さらに静電容量無接点方式のキーボードである。
今は、その静電容量無接点方式の東プレRealforceと、PFUのHHKBを使い分けているが、会社のPCでは依然としてノートPCのキーボードも使ったりする。
メカニカルのスイッチのキーボードも打鍵感は良いが、完璧ではなく、時にチャタリングと呼ばれる二重入力が発生したりする。静電容量無接点のキーボードでは、そんなことは一度も発生していない。業務用キーボードにも使われる信頼性と耐久性のある機構であるので、我々が普通にだけんして文字入力をするのにも十分に快適な環境になる。
いずれも、一般的なキーボードに比較するとずっと高価だが、その価値はある。使うのに都合の良い機能も様々付加されて、Bluetoothの無線接続だとか、APCによる反応点の変更だとか、静音スイッチで普通のキーボードよりも高級感のある打鍵感があったり、デザインに関してもキートップのラベル印刷の方式が普通のキーボードと違っていたり、あるいはラベル印刷自体がない、無刻印のモデルもあったりする。CtrlキーがCapsの位置と入れ替えることもできて、ホームポジションからの移動距離を少なくして快適に打鍵できるような、そういう工夫が多く採用されている。
自分は普段はそのRealforceの、US配列でテンキーレスのものを使っている。テンキーレスなのでテンキーはないが、それでもテンキーを要する場合もあり、Realforceの独立したテンキーを用意して、それを通常とは反対の左側に配置して、使っている。左側に配置しているのは、そのほうがバランスが良いからである。これでフルキーボード相当になる。
Realforceの配列は標準的なので、きちんと打鍵をすることができるし、これで覚えて慣れた運指は今後他のPCのキーボードを使うときにも基本となるので、十分に機能的である。
一方のHHKBもUS配列だが、こちらはさらに最適な配列として、60%キーボードと呼ばれキー数が最低限であるので、カーソルキーなどで独立したキーがないなど、かなり配列としては特殊である。
だが最適化されているので、もちろんCtrlキーもAの横が標準になっていて、ホームポジションからはほとんど手を動かさなくても全ての文字が入力できるしてキーボードの操作が全てそれで行えるのであるから、完全に習得するとこれが手放せなくなる。
自分は、長文を書くときはなるべくHHKBで、それ以外の一般的な入力についてはRealforceで、という概ねの使い分けをしているが、厳密に決めているわけではなく、長文を書くのにRealforceももちろん普通に使用する。まあ、だいたい気分次第である。
これ以上の打鍵感、これ以上のキーボード環境で一般的に入手しやすいものはほかにないと思っているので、打鍵の環境はもうこれから変えることはおそらくないだろうと思っている。
当初、キーボードからの文字入力が全てで、今後はローマ字入力の習得が必須になると思っていたものだが、実際には完全に普及するかと思い始めた矢先にスマホのフリック入力のほうが主流になってきて、今一般の人がデジタルな文字入力をするのは、キーボードよりも寧ろそのほうが自然な時代になった。
それでも、仕事の面ではPCは今後も当面は普通に使われるので、キーボードの打鍵能力は必須で有ることに変わりはない。
そんな状況で、一時期は筆記具をほぼ使わないようになった時期もあるのだが、文具は文具でまた別の興味を惹く面があって、キーボード同様に自分は万年筆などについても様々なものを試して、手書きとタイプ入力とを併用しているのである。
PCの音を聴く
夏など窓を開けた状態でPCの音を聴くには音が漏れないようにスピーカの音をかなり抑制して聴く必要があったりする。
それがストレスになる場合は、ヘッドホンとかイヤホンを使う必要がある。
そもそも、PCから発せられる音は、PC-98の頃はそのようなインタラクティブなコンテンツもまだほとんど無かったので、特に気にせず本体に付属しているスピーカにだけ頼っていたが、その後のDOS/V機ではゲームの音やインターネットでのコンテンツを再生したりする関係で、PC付属のアクティブスピーカを使ったりした。
やがてそれでは物足りなくて、SONYの同種スピーカにしたりもしたし、さらにPCも何台か新しくなっていくに連れ、もっといい音で聞きたいと、やがてBOSEのスピーカを使うに至って、今も基本的にそういう環境で音を聴いている。
だが音を周りには出さずに自分だけ聞こえるようにする環境、すなわちヘッドホンとかイヤホンということになると、消音にして用を足したりしていた。
ヘッドホンやイヤホンは、規格的にはどれも同じで、3.5mmのオーディオジャックの端子に差し込む形式のものなら何でも良い。何かの機器に付属してきたイヤホンならたくさん有ったりするので、特別新たに購入しなくても間に合うということはあった。
既存のヘッドホンもイヤホンも特別に音質に拘ったものではない。結局いずれにしても有線で取り回しが良くないので、どうにも使い勝手が良くない。それがイヤホン・ヘッドホンを使わない理由にもなっていた。
イヤホンは、古くはモノラル再生機器のための片耳用のものに始まり、その後ラジオやポータブルのCDプレーヤー、WALKMAN、ICレコーダーや電子辞書にまで付属してきたものなど、様々なストックが増えていた。
SONYのWALKMAN付属のは音楽を聴くためのものであるからそれなりに良い物で、もう10年くらいかそれ以上前に購入したものではノイズキャンセリングなどの機能もあったりするのだが、別のイヤホンでも聞き比べてみたいと思って、確か1万円前後のオーディオテクニカの、ケース付きのものを買ってみたりして、たまにそれをPCに接続してイヤホンからの音声を聞いたりすることは希にあった。
またヘッドホンは、古くはラジカセで聞くためにSONYの一般的な数千円の製品を子供の頃に買ってもらったような記憶で、それはやがて耳当てのスポンジの部分が劣化し、その後にはコンポ・オーディオ用に購入した、これもおそらくSONYのオーバーイヤーの製品も、やがて耳当ての合皮がボロボロになって使わなくなり、それからは取り回しが悪いヘッドホンはずっとしばらく空白があって、地デジ化した際辺りにそのテレビの音声を聞いたりするためと思って、オーディオテクニカの製品を購入した。これも1万円前後程度の製品と思うが、だいたい思い出せるのはそのくらいである。
そんな風な状況の中、スマホが一般化し、Bluetoothでの無線接続も当たり前になってきた。無線であることは有線の時のような煩わしさが解消されるものだとは思ったが、性能に比して高価であったり、無線接続による遅延や混信なども気になって、しばらく購入することはなかった。基本的にスマホ用なのだろうと思って、PCで使うには向かないとも思っていた。
でも少し前に、SONYのBluetoothイヤホン、完全ワイヤレスイヤホンを購入してみたら、PCでもちゃんと普通に使えるし、自分が思っている時代のものより性能は向上しているので、音質も良好で、無線接続による遅延も体感できないほどであり、十分に実用的だと思って、別のPC用としてSONYのハイエンドクラスのものまで購入してしまった。
実際、イヤホンやヘッドホンは3万円以上のクラスのを使うべきと聞いたこともあって、その機器にそこまで費やすのは許容できなかったが、これもキーボードと同様にそのくらいの金額を上回った製品となってくると、自分のような者でも音質の違いは感じ取れる。
スピーカでは聞こえなかった繊細な音が、こういうイヤホンではきちんと聞こえてきたりするので不思議である。
それでも、この種のインナーイヤーのイヤホンは装着するときに耳孔にぴったりとはめ込むタイプのものであるから、長時間装着していると耳孔への負担になっていると思われる感触が残るのはあまり好きではない。
また、イヤホンは機種とイヤーパッド素材にもよるのか、装着すると自分の体音が直に耳に響いて不快で、それで基本的には余り好きではないところもある。
何より耳垢・皮脂分でどうしても汚れてしまう。不織布にアルコールをつけたりウエットティッシュのようなもので都度拭き取ることで解決できるかもしれないが、どうもそれもあまり面倒に感じる。
こういうストレスを感じないようにするためには、結局スピーカーで音を聴くしかないのかとも思いつつ、あるいはヘッドホンしかないのだろうかと思っていて、そういう思いから、折角なのでヘッドホンについてもワイヤレスで、少し良いものをと思い立ち、同じくSONYのハイエンド機を購入してみたのである。
ヘッドホンとイヤホン
PCからの音を聞く方法としては、ノートPCの場合は本体内蔵スピーカーを使うというのが基本で、音声出力ジャックに接続して、あるいはUSB接続なども含めて外部機器を使うという選択肢もある。外部機器としては、イヤホン、ヘッドホン、外部スピーカーという選択に分かれる。
自分は、特に拘りがない時でPC本体のみで運用する場合はPCのスピーカーから、会社で必要があって音を聴くときは有線のイヤホン、PCをデスクトップ的に使う通常の状態では外部スピーカー、特に拘って音楽などを聴くときは、そのスピーカーがメインではあるが、最近はワイヤレスのイヤホン、ヘッドホンも使う。
会社ではPCからの音は外に出さないのが暗黙裏であり、ヘッドホンは取り回しが良くないので、安価で手軽な有線のイヤホンを使うのが一般的である。
普段の自宅では、特に何もしなくても普通に音を聴けるために、スピーカー出力を使うのが常になっているが、音漏れを防ぐためにはやはりヘッドホンやイヤホンが必要になってくる。
そういう考えから、だいぶ以前からヘッドホンやイヤホンを使うことはあったのだが、身体に装着するのが煩わしかったりすることで、実際にはあまり使わなくなっていて、概ね、専ら、外部スピーカーからの音で満足している。
しかしやはり、音を漏らさずに聴きたいという欲求はあって、毎回ヘッドホンやイヤホンを繋げてみたりはするのだが、毎回の接続作業の煩わしさもあり、中々良い方法が思い付かないでいた。
Bluetoothの無線接続でイヤホンやヘッドホンが使えるというのはもちろんだいぶ前から知っていたが、無線接続であることで遅延があるだろうと思い、接続の安定性にも不安はあり、また、有線より割高だろうとも思うので、そういう選択はしないでいた。
それでも最近になって、補聴器か断線したイヤホンみたいのをつけている人が増え、そういうワイヤレスが主流になってきている状況で、スマホだけではなくBluetoothならPCでも使えるはずだと、完全ワイヤレスのイヤホンを試してみてこれなら使えるのではないかと思って、スピーカーに頼らない場合にこの方法で聴くようにしたりしている。
全てそうなのかはわからないが、Bluetoothのワイヤレスイヤホンはマイク機能もついた、いわゆるヘッドセット的なものであって、Webミーティングなどにもこれが有れば活用できたりするようになっているということも知った。
ノイズキャンセリングがついた製品も一般的になっていて、かつてWALKMANのイヤホンと本体でそういう機能が実現できていたことを思い出し、それが普通にどんな音源でも実現できるのだということで、使ってみて快適ではあった。
ただし、イヤホンの場合はどうしても装着時に体音が大きく聞こえてしまい、自分としてはとにかく不快であることに変わりは無い。これはイヤーピースの素材が関係しているのかわからない。ウレタン素材のイヤーピースでは、それが気にならない。製品の違いかもしれない。
イヤホンがそういう状況に変わりは無いのは特徴的なものであるから、やはり最終的にスピーカー以外の選択肢と言うことになるとイヤホンよりヘッドホンなのではないかと、これもワイヤレスのノイズキャンセリングヘッドホンを導入してみたりしている。
耳に差し込まなくて良い分、不快な要素もなく、快適ではある。
1000XM4とXM5
SONYの完全ワイヤレスイヤホンの、WF-1000XM4と、ヘッドホンのWH-1000XM5を使っている。どちらもPCで音楽を聴くためのもので、2台のPCで使い分けてみたり使い比べたりしてみている。
イヤホンの方は、最初にWF-C500というモデルを初めてのBluetoothイヤホンとして購入してみて、それで普通に音を聴く分には問題がないが、人気が高いXM4でノイズキャンセリングならどれだけ違うのかと思って、購入してみた。
ヘッドホンのほうは、そもそもイヤホンは耳に負担がかかるので、ヘッドホンの方が使いやすいと思いつつ、一般にイヤホンより高価で大きさもあるのでと思い、しばらく後になって、それも良いのではないかと思い揃えてみたのである。
イヤホンとヘッドホンという違いが有るので単純な比較にはならないが、装着感としてはやはりヘッドホンの方が快適である。ヘッドホンも、締め付けが強いものもあるが、XM5のそれは、そうでもない。体音が聞こえすぎて不快になることもない。イヤホンのXM4はシリコンのイヤーピースということが関係するのか体音はほとんど聞こえないものの、それでも耳孔への負担はやはり感じざるをえない。
ノイズキャンセリングは、両方とも強力であると思うが、XM5のほうがしっかりと機能している感じがあって、自然である。
どちらも、イヤホン・ヘッドホンという括りというよりヘッドセットという考え方で、マイク機能も備え、Web会議などでも活用できるようになっている。こんな耳のそばにマイクがあってちゃんと音が入るのかと思うが、そこは問題ない。そもそも、舞台用のマイクなども頭髪部分に隠すくらいのものが以前から有るので、耳部分にマイクというのも不自然ではないのだろう。
沢山ほかのものと聞き比べられるほどの感覚には乏しいが、音質は低音もしっかりと響いて、どの音域もクリアに聞こえるのは、さすがにハイエンドな製品群のものであると感じる。ヘッドホンもイヤホンも耳に近い場所で音が放出されるということもあり、スピーカで普通の音量で聞いている分では感じ取ることが難しい繊細な音も聞き取ることができて、ここはその違いに感動がある。
Bluetoothワイヤレスであることで、たとえば動画の音楽などでは遅延があって映像とのずれが生じるのではないかという危惧もあった。そういう先入観から、わずかにずれがあるような気もしないでもないが、気のせいかもしれない程度で、実際には普通に視聴する分には違和感を抱くようなことはない差なのではないかと思う。それは、Bluetoothのキーボードやマウスで、ゲームなどの特殊な用途でもない限りは気にならないような、そんなイメージでもある。
ワイヤレスは、その名の通りPC本体とは無線で接続されていることになるので、線を気にすることなく、同じ室内程度ならヘッドホン・イヤホンをしたまま自由に動き回りながら、そのまま音楽を聴くことが出来る。今までそういうものを使ったことがない身としては、これも感動ではある。