雑記12月

投稿者: | 2023-12-28
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結局毎回同じようなことを書いている雑記的な記事。今回もそれである。
しばらく書きためていて溜まったので、これを放出するかのように、ここに載せておくのであるが、今後も多分、同じような文章を書くことになる。思えばこの、WordPressのVersionが新しくなってからの初めての投稿かも知れない。

今時と文章書き

一太郎だとかテキストエディタだとか、自分は随分古い時代の主流で止まっている。ワープロは仕事での文書作成には今でも使われるが、ほとんど主流はWordで、それもそのうちにWebとかブラウザベースのアプリケーションになったりして、今後また変わっていくかもしれない。テキストエディタも同様で、例えばブログの原稿ならブラウザに直接入力するのが普通になっていて、わざわざエディタで原稿を書くという人は少ないかも知れない。PCばかりではなくタブレットとかスマートフォンなども主流なので、そういう環境で作業をする人も増えた。
ライター、作家その他職業的に文章を書く人でも、そういう人は増えていると思うが、古くからのユーザは依然としてテキストエディタを使う人もそれなりに居るとは思う。

自分も職業的に……、仕事で文章を書くことはあっても、それが本業というわけでもないとして、それでもテキストエディタは様々な作業のために必須であって、文書作成にワープロソフトが必要である。
ましてや、縦書きをする人など居ないかも知れない。小説や新聞記事などを書く人は縦書きに拘るというが、そういう仕事をする人でも原稿は横書きで書いている人も今は少なくないと思っている。

自分は昔から、WZ Editorをほとんど使っているので、専らこればかりである。秀丸も使ったりするが、基本はWZである。操作性には癖があって、ちょっと設定を変更しようとしたら、ただそれだけで苦労するような面もあるが、それでもWZである。比較すると秀丸はWindowsの標準的な操作を踏まえているので、さほど設定で迷うようなことはない。基本WZとしても秀丸もそれなりに気に入って使っている。
文章を書く時は、基本このどちらかの環境である。

キーボードはRealforceである。HHKBも使う。静電容量無接点の東プレスイッチ。静音タイプのが心地よい。普通の人はそこまで拘りを持って作業をするというのはあまりないと思うのだが、自分はそれである。
二つの使い分けは、特に長文を書くか普通の文章を書くかという程度で、明確なものはなく、基本的に今日はHHKBが使いたいから、でも比較のためにRealforceでも打鍵しようとか、せいぜいそんなところである。これが心地よい。

HHKBもRealforceもUS配列で、これも和文文章を書く人にとっては珍しい部類である。JIS配列ではない。JIS配列ではないと不便だろうと思われがちだが、キー数が少ないUS配列で十分で、それで何ら不足を感じることはなく、寧ろキーボードの配置のバランスが良いので、打鍵はJISより快適である。
HHKBはしかも無刻印モデルで、カーソルキーもない配列のコンパクトな物であるから、言われているようにやはり究極ではある。

そういう拘りでもう一つ挙げなければならないのは入力方式で、普通のローマ字入力ではなく、Dvorak配列をベースにした独自の方式AOURを使っている。IMEはATOKである。
こういう特殊なやり方で随分長く確立してきたので、もう他の方式で使うようなことは基本的には無理である。
若い人には適わないかもしれないが、それでも普通よりは少し早くは打鍵して入力ができるし、そのAOURの御陰で省入力が随分できるので打鍵数が少なくて済む。
この方式は誰かに勧めたい感もあるが、変更にはリスクも伴うし、あえて変えるのは趣味人くらいなので、そんなに特別主張するようなことはない。

今はPCはネット端末という用途が主流と思うが、当初はローカルな文書作成機だった。それがまた良かった。PC内で全て完結する。それで十分であったのである。
Windows 11機を導入して1年が過ぎたが、実際は十分に使いこなしていない。Windows 10機もあって、そっちのほうがまだ多く使うかもしれない。

Windows PCと

自分がWindowsのPCを使い始めたのは、Windows 3.1の頃だから、まだMS-DOSのアプリケーションも使われて、これからWindows 95で一気にWindowsに染まっていく直前の、そんな時代のことだった。
当初はパソコン通信やインターネットなどは当面せずに、単純にソフトウエアを使っていく用途とするつもりでもあった。PCは高度なワープロソフト、高度に文章書きができる機械というくらいのもので考えて使うようになったのだった。
ワープロ専用機に比較すると、文書の容量の制限が無いとか、文書ファイルにパスワードを付けられるとか、或いは数あるワープロソフトを自由に選択できるとか、そういう面白さとかメリットが多数あった。

だから今でも、PCの基本は文書作成の機能、あるいは文章書きの機能にあると思っていて、まずはその環境がきちんと構築できるか。最近では、今使っている環境を新しいPCに完全に引き継げるのかということが、まず重要なのである。
Web閲覧、動画閲覧だったりする実際の主の用途の背景に、まだそんな考えがある。
なので、一太郎が満足に動くこと、ATOKが問題なく動作すること、秀丸やWZがきちんと使えることは基本的な要件になっている。

今時、そのようなアプリケーションを使うのは時代遅れと考えられるかもしれないが、自分にとってはそれは基本であるので、その環境を構築するのはPC利用の基本ということでもある。
そういう、文章作成機能に限って見れば、その基本となるのはテキストエディタで、今でもこのような文章書きはブラウザに直接入力するのではなく、テキストエディタで作成している。

WP6.4.1

WordPressの6.4.1がリリースされていたので、6.3.2から更新。
テスト環境では難なく完了。だが本番環境、すなわちこのブログの環境では何故か、アップデート後にアクセスができないというか、待機状態から進まない状況に陥る。
テスト環境とはほぼ同じ設定にしているので、こちらだけそういう状況になる違いが記事数の違いくらいで、あとはよくわからない。プラグインの状況なども他はすべて、ほぼ同じなのである。

以前にも同様のことがあってアクセスができなくなったこともあったが、その時はPHPのバージョンを切り替えることで解消した。最新を、少し古いバージョンにすることで解決。今回は、その少し古いバージョンを最新のバージョンに切り替えることで解決。
どっちが正しいのかよくわからない。

髪ケア

子供の頃は普通に家でみんなが共通に使っている一般的なシャンプーやリンスを使っていたが、中学生くらいになれば刺激が強く爽やかなメンズ用のトニックシャンプーを使ったり、そのうちにリンスインのものを使ったり、色々だった。大人になってからも、トニックシャンプーの類で努めてメンズ用のものを使っていたが、美容院で髪をするようになってからは、そこで購入するサロンブランドのものを使うようになっている。

整髪料の群に関しても、だいたい中学生の頃から意識するようになり、当初かしばらくずっとスタイリングフォームばかりを使っていて、それ以外の種類のものはよく知らなかった。そのうちにワックスを使ったり、ヘアケア~育毛でトニック類を使ったり、ミストやヘアスプレーなど、それも美容院で知ったりもらったりしたサロンブランド的なものを使ったり、単純には寝癖直しなども使ったりしてきた。
最近になって、洗い流さないトリートメント、ヘアミルクやヘアオイルを知り、これもまた快適なので、洗髪の後にそれを使ったりしている。

ドライヤーは、基本的に短い髪をしていることもあってほぼ使わない時期もあった。これも当初は家にあった女性用のカール型のものをしばらく使って、やがて普通のドライヤーを使うようになった。福袋に入っていたような、よくブランドも知らないようなドライヤーから始まり、特にブランドを意識しないまた別の物をしばらく使って、それからNational/Panasonicブランドのものとなり、最近はSALONIAのものに更新して、それを使っている。良いのかどうなのかよくわからないが、早く乾くので使いやすい面はある。
数万円する高価な製品もあるのは知っているが、まあ今はとにかくそこまで機能性が高いものは必要としていない。

PCの用途

同じようなことをまた書くわけだが。
PCは基本的には、今はネット端末という位置づけでWebを閲覧したりするのがその使い方の主流になっている点については自分もその通りなのであるが、かつてPCは事務用機器の一つ、ワープロでの文書作成の高度なマシンであって、それは自分にとってまた一つ、その用途は今でも健在である。
自分が使っているのは一太郎もあるが、文章書きで主に使うのはテキストエディタであって、WZ EDITORを毎日のように使う。秀丸も使う。
そういう文章書きマシンとしての用途は、自分にとってはまだ主な用途になっている。

Web閲覧などネット端末、ゲーム、写真編集、音楽再生など用途は様々あるとしても、やはり文章書きのマシンとしての用途はPCの基本であると思っている。
そういう文章書きも、今ではクラウドベースというか、ブラウザさえあれば普通の人はそれで文句なくやってしまうのであろうが、自分はそういうテキストエディタを使って、古来の方法によって作業をしているのである。

キーボードでの打鍵も、普通の多くの人はさほど拘りはないのだろうと思うが、自分は独自の方式にカスタマイズして、ずっとこれを使っている。多分この先もずっとこれを使っていくのだろうと思っている。
そこまでするような人は、多分ほぼ、いない。
そこまで多く文章を書くというわけでもなく、このような適当な文章ばかりを書いているのであるが、それでも快適に書ける環境というのは必要である。

困らないUS配列

自分はずっと、もう10年以上US配列のキーボードを主に使っている。
JIS配列のユーザからしてみると、どうしてそんなにわざわざ、入手しにくい、日本語入力に向かないキーボードを選んで使うのか、不都合なことや面倒なことが多すぎると思うだろう。結局は自己満足だろうと思われる。
自分も最初はそう思っていたが、使ってみるとそうではなかった。
そもそも、他人を満足させるためにJIS配列を使うべきなのだろうか。

とにかく、実際使ってみて何も困らない。困らないばかりか、寧ろUS配列のキーボードのほうが、英文や英文字入力だけではなく和文入力にも適しているのである。入手のしにくさや使っている人が少ないということは、US配列の効率性とはまた違った問題であるが、それを一緒にしてしまってUS配列を批判する材料の一つにしてしまっているのがJIS配列派の人である。

まず、US配列はEnterキーが小さいと言われるが、US配列はその分横に長く、ホームポジションに近い位置にEnterが来るので、きちんとブラインドタッチができる人であれば、US配列のほうが圧倒的に打鍵しやすい。
また、US配列はスペースキーが長い。大きすぎると言われるが、不便な事は何も無い。スペースキーは、英文では単語間の区切りで使うので特に頻度が高いと思うが、和文入力でも変換キーとして作用するのであるから、その使用頻度は英文同様くらいにある。打鍵しやすいという点で考えれば負の評価には至らない。
Enterキーもスペースキーも、大きさの大小はあるが、打鍵の視野須屋で考えればUS配列派合理的である。

最も多いのは、変換キーないということを憂う人である。関連して、IMEの切替キーが個別になっていないという点もある。US配列では標準で、Altと`のキーのコンビネーションに割り当てられているから、頻繁に切り替えるには操作しにくいというわけである。全/半キーや変換キーに割り当てられているJIS配列においては、これらのキー一つでトグル操作ができる。
US配列で和文入力を行うためには、JIS配列のように何も考えずに便利になっていないと感じる面はあるかもしれないが、キー定義をカスタマイズすることで、寧ろJIS配列より便利になる。
自分はこのトグル操作をCtrl+スペースに割り当てている。Ctrlはさらに、Aの横のCapsキーに入れ替えているので、これもまたホームポジションから操作できる。これが、やってみると良いが意外に便利だ。便利すぎて、JIS配列を使うときでもこの割り当てにしているくらいである。
カスタマイズすることは邪道だ、それをするなら何でもありだ、という批判が来るが、別に、それをしてはならないというルールなどどこにもない。寧ろ使いやすくするためには必要なことである。

記号の配列が異なる点は、寧ろUS配列のほうが合理的で、たとえば「」の配列が横並びになっていることなどは、普通に横書きする文章においてはイメージしやすいし、:と;など関連する記号が一つのキーになっている点も、そのほうが当たり前と言える。
JIS配列と異なることで慣れない面は、使っているうちにすぐに慣れるが、そもそも記号入力は頻度がそう高くないし、よく使うキーは配列においての位置が違ってもすぐに人間は慣れるので問題ない。

ホームポジションにおける左右のバランスも、JIS配列より中心が合っていて、微妙な点かもしれないが、疲労度の軽減にも繋がる。
そのような面で、割と多めに、あるいは高速にタイピングする人にとっては、US配列のほうが合理的と思える面が多い。

US配列を使っていて、このように使い方に関して困ったということは一つも無い。
正直なところは、最初はその方が、中上級者・プロ的な人が多く使っているので自分もそれに乗っかりたいという面があったが、文章書き中心の文系の使い方においても、US配列は有用である。

行き着いたキーボード

自分がキーボードでの打鍵を覚えたのは高校生頃であった。まだPCのキーボードではなく、ワープロ専用機のキーボードで、それでローマ字入力もできるようになったし、ブラインドタッチもできるようになった。
その後、PCを使うようになってからは、PC-98のキーボード、FMVのキーボードなど、本体付属の標準的なキーボード、ノートPCのキーボードを経て、外付けのキーボードにも着目し、結局様々選んで試して、RealforceとHHKBに行き着く。

これらは共に国産、静電容量無接点のキーボードであって、打鍵感が特に良く、チャタリングなども起こらない。より正確に入力できるので、そもそもキーボードとしての基本性能が極めて高い。
そういう面もあるので、自分は職業的と言うほど打鍵して文字入力をするわけでもないが、これらのキーボードを使うことにしている。

無論、会社PCその他では、ごく一般的なキーボードを使うので、それとの差異は大きい。そういう一般的なキーボードが使えないかというと、それでは仕事にならないので、そういうキーボードももちろん使えるが、しかしどうしても、さほどのキーボードと言うことになるので、結論的にはやはりHHKBやRealforceということになる。

HHKBは、2台目で、無刻印モデルである。刻印が邪魔というわけでもないが、基本的に裏印度タッチができるならば無刻印で何も問題が無い。

HHKBとRealforceの使い分けは特に決めているわけではないが、特に長文を入力するようなときにはHHKB、それ以外の一般的な用途ではRealforceという位にしている。
HHKBのほうがキータッチが柔らかく、また特に手の動きが少なくて作業に集中できるという面があるので、これである。
文章入力では、特別カーソルキーは多用しないので、HHKBのUS配列版のような独立したカーソルキーがなくても十分に使えるのである。

Realforceも、L.E.であって、HHKBのPFUとのコラボモデルという扱いになっていて打鍵感は似せてあるようにも思えるが、違いは歴然としており、それでも、両方とも特徴が有るので、どちらがどうというのはない。

話を戻すと、そうやってハード的にキーボードを使い込んできたのと同時に、和文入力の方式もローマ字から、拡張ローマ字方式、Dvorak配列をベースとしたオリジナルな方式へと変遷し、今ではその方式にしてもう15年以上経っているので、完全にその方式でなければ快適な入力は出来ないような状態になっている。
そしてUS配列である。和文入力ではJIS配列でなければ不便と思われているが、そんなことはない。JIS配列はそもそも、JISかな入力をし易くするためのものであって、アルファベットを使うローマ字入力などは、JIS配列でなくて、US配列でも何も問題はないのである。

書く環境

これもまた毎回同じようなことを書くテーマであるが。
結局、自分がPCを使う目的はネットの閲覧というのが一番になっている部分はあるが、PCを使うようになった当初は明らかに文章書き、特にこのようなブログ的な文章書きを目的としていた。
当時のPCは、最初に使うことになったPCはPC-98で、極一般的な環境でしかなかったが、それでも文章書き程度の作業では何ら困るようなことはなかった。
それから時を経て、今現在はどういう環境かというと、概ね次のようである。

PC本体はノートPCである。PCのスペック的には高いものだと思っているが、文章書きには当然持て余すようなくらいのものである。大は小を兼ねるので、それで問題があるわけではない。文章書きの目的だけならRyzen 7のCPUのスペックはオーバーと言えるし、メモリも32GBなど必要ないだろうが、PCはそれ以外にも使うのと、長めに使っても満足する環境で使いたいという思いなどがあって、毎回そのくらいの、すなわちノートPCとしては比較的高スペックの環境を選んでいる。

文章書きに重要なのは、ハード的にはそういうPC本体と共に、インターフェースの部分である。モニターはノートPCに外付けで、23.8インチの大きさ、EIZOのFlexScanである。非光沢のIPSパネルで、発色も良い。だがこれも文章書きという用途に限っては幾分余分なスペックとも思える。
それより重要なのは、やはり文章入力作業の要となるキーボードである。ノートPCを使っていても、本体キーボードを使うことはほとんど無く、外付けキーボードを使う。これは、ノートPC本体キーボードよりもストロークが深くしっかりと打鍵できるもののほうが効率が良いと感じるからである。

具体的にはRealforceのキーボード、あるいはHHKBのキーボードであって、配列はUS配列、静電容量無接点の静音タイプである。押下圧は45gのタイプで、結局この製品の標準のタイプのが一番良い。
US配列は、英文入力向きと思われがちだが、かな入力ではなくアルファベットを使って入力をするわけだから、和文入力においてもそのUS配列のメリットが十分に活かされる。

入力方式はローマ字入力でも無く、Dvorak配列をベースとした、オリジナルな方式である。拡張入力の割り当てなども多くしていて、この方法をもう15年以上使っているので、この方式が自分にとってのベストとなっている。
無論ずっと、若い頃からブラインドタッチによる入力をしているので、それなりに高速に打鍵はできる。高速とは言っても、タイピングの専門というほどの高速ではなく、実用的に十分な速度というくらいの高速ではある。

さらに重要なのは、文章を書くために使うソフトウエアである。
自分は当初からテキストエディタを使っているが、PCを使い始めたほぼ当初から概ねずっと、WZ EDITORをメインの執筆環境として使っている。Windowsのアプリケーションとしては特殊な操作系となっている部分は多いが、和文入力、文章入力に向けた機能が充実していて、縦書きにも対応しているなど、プロの文章書き、ライター用の機能を備えている面があって、その部分が気に入っている。
秀丸もたまに使うが、だいたいその環境が書くための環境のメインとなっている。

印刷を目的とするなど、体裁を整えた文章のためにはワープロソフトは必須であって、これについてはだいたいずっと、昔から今に至るまで一太郎である。
上記のWZもそうだが、一太郎も一時期使わずに多の製品、秀丸やWordを主で使おうとしていた時期もあるが、結局は元のが一番使い勝手が良かったり、和文入力にはそのほうが適していたりするので、結局はそれらのアプリケーションということになるのである。

思えば、ワープロ専用機から文章書きの世界に入っているという点を考えると、操作系や用語がワープロ(専用機)的な一太郎のほうが感覚としてもずっと合っているという思いがある。
一太郎は、ワープロソフトとしてはWordより重いアプリケーションであるが、上記のような高スペックの環境においては何ら気になることがなく、WZ、秀丸とともにそういう老舗アプリを使えることは喜ばしいことである。

そうまでして、プロの仕事でもしてるのかというと、全くそういう事もないのであるが、それでも文章書きはやはりPC仕事における要と思う部分もあって、今後も同様の環境を維持していかねばならないと思っている。

Realforce雑感

これもまた、同じようなことを何度も書く。キーボードでの文字入力を快適にしている、その感触を試すためでもある。

Realforceのキーボードは、FILCOなどのメカニカルキーボードを選んで使いつつ、その存在は当然のように知ることになった。当時はまだブラックモデルはなく、ようやくUSB接続のモデル、US配列のテンキーレスのモデル、変荷重のが出たというくらいの頃だった。
何よりその頃はキーボードの配色はブラックのものと決めていたので、アイボリーの配色しかないRealforceを使うという決断は中々できなかった。
当時はFILCOの黒軸、茶軸などを使いつつ、静電容量無接点ということではRealforceより先にHHKBに手を出した。
なので、Realforceに初めて触ったのはもう少し後なのである。

アイボリー配色、US配列のテンキーレスの変荷重モデルで、その後ブラック配色のも出たので、それも入手して、他のキーボードと比較して使い分けつつ、最終的にはRealforceが一番自分の手に馴染んだ感じであって、以来ずっと主はRealforceばかり使っている。
先にHHKBで、静電容量無接点のキーボードは使ってみていたが、それを標準的なUS配列のキーボードとしても使ってみたくなったというのが、Realforceも使うようになったきっかけである。

実際アイボリー配色も悪くない。昔のOA機器そのままのキーボード配色であるが、それがまた、PCを操作しているというか、文章を入力している、事務的な作業をしているという感覚を沸き立たせてくれるような気がする。アイボリーなど白系の配色のものは変色が心配でもあって敬遠していたが、思ったほど褪色、変色は進行しなかった。
今になって考えてみると、ブラックモデルのほうが良いという理由は、他の機器との色のバランスであって、ブラックだからなにか特別に良いというわけでもないような気もしてきている。
そもそも、ブラインドタッチで打鍵するのだから、そんなにキーボード自体を見るようなこともないのである。

Realforceの押下圧は、30g、45g、55gと変荷重があるが、文章入力作業に適しているのは変荷重というようなことを聞いて、基本的にはそれを選んでいた。R2のモデルにする時に、静音タイプと、45gの等荷重のタイプのにして、これが比較的しっかりと打鍵できるタイプのものであるので、今の一番の好みはこのタイプになっている。
このくらいの、45g押下圧でしっかり打鍵するのも重要ではあるが、感触は良いのだが、併用している変荷重のほうが打鍵しやすいように感じることもあるし、同じ45g押下圧でもHHKBのほうが何故か、柔らかい感じもして、長文入力にはそっちのほうを好んで使うようなこともある。個体差かもしれない。
よくHHKBとRealforceを使い比べて、HHKBはもちろん良いが、Realforceに戻してみてやはりこれだと安心する、そんなことも多い。

HHKBも2台所有している。最初のHHKBはRealforceより早い時期に入手して、これが自分にとっての初のUS配列のキーボードでもあった。
その最初のHHKBもしばらくよく使ったが、どことなく打鍵感が固い気がして、その後に使うようになったRealforceのほうばかりを使うようになった。
そのずっと後、割と最近になってHybrid Type-S、しかも無刻印のモデルを2台目として購入して、今はこれもRealforceと併用して使うようになっている。無線であることも快適で、またRealforceよりも柔らかい打鍵感である感じもあって、なによりこのコンパクトさがまた、快適な部分もあり、よくこのHHKBも使っているのである。

HHKBは、標準的なUS配列とも異なる部分が多いが、これはこういうものだと思えば、しばらく打鍵していたら、それに慣れるので、さほど大きな問題ではない。
そもそも、そうして自宅ではUS配列のキーボード、標準的な配列のRealforceや、あるいはHHKBを使い、CtrlキーはAの横に入れ替えて使っていて、しかしながら会社のノートPCは標準的なJIS配列でCtrlキーも標準位置なので、JISとUS配列の違い以上に、その違いには毎日戸惑ったりもするが、それはそれで、こういうものだと思えるようにもなった。
とはいえ、CtrlキーはAの横の位置になければならないという基本は揺るぎない。

US配列に関しては、よく和文入力のためには向かないと言われるが、自分はそういうことはないと思っている。IMEの切り替えに問題があって、それが最大の問題だというような言い方をされているが、それはカスタマイズで、使いやすい位置、使いやすいキーに割り当てを変更したら良いだけで、それが大きな問題とは思わない。
それよりはUS配列のほうがキーボードのキー配置としてのバランスが良いので、和文入力をするにしても、このほうが疲労が少なく、結果的に快適になるのである。

また、もう一つは入力方式に関することで、これもキーボードをそういう高級ラインのものを使うようになったくらいから、他の入力配列を参考にDvorak系の配列の行段割り当て、二重母音などの拡張入力も使うようになって、ATOKのカスタマイズと共に、これも自分のオリジナリティの部分になっている。

Realforceは、グローバルな視点で見るとHHKBほど有名ではないのかも知れないが、それでも自分としてはこれがキーボードの標準と思えるものであるので、今後も基本はRealforceでの打鍵、Realforceでの入力作業をしていくのである。

結局キーボード

キーボードに初めて触れたのは、ワープロ専用機の時代。ラップトップのモデルであったが、今のノートPCのようなパンタグラフではなく、おそらく独自のメカニカルな機構が組み込まれたキーボードであったと思う。QWERTYの配列というか、かなもJIS配列になっていて、中にはデスクトップ型のワープロ専用機Rupoも使ったが、基本的なタイピングはその東芝Rupoのモデル数台を使って習得した。
その後はPC環境になり、PC-98のキーボードからSOTECのノートPCの、パンタグラフキーボード、FMVのメンブレンのキーボードなどを経て、メカニカル、静電容量無接点のキーボードへと使い変わってきた。

最初の頃は、デスクトップの外付けのキーボードが快適だった。これは単にテンキーが備わっていたというせいなのか、あるいは専用機本体に対して位置が自由に選べたというのもあるかもしれない。そういう外付けキーボードというか、キーボードとして独立しているタイプのものが一番打鍵感が良いだろうというのは、その最初の頃にそう思うようになった。PCにおいても、その頃はまだデスクトップ機が主流で、それらは全てそういう外付け型のキーボードを有していて、それがPCのキーボードの特徴的な所でもあったから、PCで打鍵感が最良なのはそういうキーボードだとも思った。

ノートPCを経て、結局FILCOからHHKB、Realforceに至るまでちゃんとしたキーボード環境を使うようになって、やはりそういう外付けキーボード絶対的な考えも根幹にあるので、自分はキーストロークがしっかりあって、キーピッチも確保されていて、しかも標準的な配列のキーボードがベストなのだなと思うようになった。

無論、そのキーボードの打鍵の仕方として、まだPCに移る前にブラインドタッチを習得してしまっていたので、それなりに高速に打鍵できるようにもなっていたし、15年以上前にはDvorak系の独自の入力方式もATOKで使うようになったので、従って、今後も文字入力に使うデバイスとしてはキーボードは必須であると思う。

かな漢字変換

かな文字で読みを入力して、その読みの表記を選択するという方式のかな漢字変換は、自分はワープロ専用機時代に知って、以来ずっと、その方式である。携帯電話などでの推測変換もあるが、PCではかな漢字変換以外の方式はほとんど一般的でないので、ほぼ全員がその方式である。
それを知る前は、PCなどでの和文の入力は一体どのようにしているのだろうと思っていた。1文字1文字入力しているのではないかと思っていたほどであるが、かな漢字変換ではそれのための辞書を持っていて、当時から一般的な用語についてはすぐに変換できるようになっていたから、そんなに沢山の言葉が記憶されているということ自体が不思議でもあった。

それでも、その辞書にない単語も結構あって、そういう語は単語登録という形で、追加の辞書を作っていく。ワープロ専用機では、その作業も面白かったもので、上限もあるので、あと何語、どれを登録するかと考えるのも、一応楽しいことでもあった。
PCになれば、そういう単語の登録数も事実上上限はないので、自分用の辞書なんかも自由にできるのだろうと思っていたものの、PCのIMEの辞書は適宜アップデートされたり、そうでなくてもそもそも辞書にはワープロ専用機の比でないくらいの多くの用語が登録されているし、また次第にそのIMEのエンジンも高度化して、あえて単語登録を活用しなくてもほとんど普通の文章なら標準の辞書だけでだいたい対応できるようにもなっていた。

固有名詞の類も、それなりに登録されていて、なので、PCに移行してからは、そういう単語登録の重要度も自分としては下がってきている。

違った入力方式

ハードウエアとしてのキーボードを色々、試しているうちに、キーボードも良い物を使うようになってきたのであるから、入力方式ももっと高度な物を試してみたいと思うようになった。
その時点では、自分はローマ字入力と、その拡張のAZIKという方式を使っていて、特に二重母音や撥音節にもキー定義を割り当てた拡張入力の方式が、打鍵数が少なく、すなわち速く快適であるので、この方式を用いたもっと良い方式はないかと探していた。

Dvorak配列をベースにした、ACTは知っていたが、その時点で実装するには色々難しいことがあり、何より普段使っているATOKでそのような方式を使いたかったので、それに似せて割り当てていって、ある程度独自の方式ができた。それがAOURである。その時点では、まだGoogle日本語入力も、gACT10も無かったのである。

後になって思い出せば、それ以前にもSKY配列という方式を聞いて知っていた。当時読んだ書籍によれば、全くキーボードの初心者だと、そのSKY配列のほうが普通のローマ字入力方式よりも速く習得できて入力効率も良かったという。
そういう方式は魅力的であったが、何よりPCで簡単にそれを使えるようにならないので、結局そういう方法の選択肢がない。
ATOKのローマ字カスタマイズをフルに活用して、新たな方式を作れないかと、制約事項と格闘しながら、ある程度オリジナルの方式を完成させた。

それが2007年の年明けくらいで、実際には2006年の12月頃から作業をしていたと思う。
ACTに倣って、拡張入力の割り当ても作り、自分で使うしかないので、それで少しずつ慣れていきながら、割り当ても時々ルールを変更したり新たな割り当てを追加したりして、自分で使いやすいようにしていった。
そもそもこんな方式にカスタマイズして使う人自体が少ないので、他の人で同じ方式を使っている人は居ないと思うが、自分としてはもうこの方式が全てになっていて、ローマ字入力よりずっと快適である。

Dvorak配列をベースにしているので、他の同種の方式もだいたい同じであるが、まず母音が左手のホームに五つ並んでいるのが良い。これは、子音キーが右手キーの場合、必ず母音は左手で打鍵することになって、交互打鍵が実現してより高速に入力できるようになる。その母音の並びに着目して、その上段キーや下段キーを拡張入力の割り当てキーにしてしまうので、普通のローマ字入力の拡張のAZIKよりずっと、習得しやすくなるのである。

様々例外もあったり、ATOKの制約を回避するために標準のDvorakとは違うベース配列になっているが、それでも十分実用的なDvorak系入力方式になったと思っている。

自分はATOKのカスタマイズ定義ファイルでこの入力方式を適用して、以来ずっと自分が使う全ての環境でこの方式を使うようにしている。
ローマ字入力より打鍵数は少なくて済むので、同じ速度で打鍵できるとして、それを比較したらAOURのほうが圧倒的に速いはずである。