Word資産の一太郎化

投稿者: | 2018-12-12

Wordで作られたものを一太郎で再現してみるというのは面白い。いや、面白さが目的なのではなくて、一太郎の機能・コマンドの特性を再確認することと一太郎がWordに劣っているわけではなく、寧ろ優れているところを認識するのが目的である。
これまでもう何年も、Wordで作られた資産(それらはたいてい、そもそも一太郎の資産が作り変えられたもの)を再び一太郎で作り直すという作業を行ってきた。その結果、ある文書はWordも一太郎も変わらないという結果で、ある文書は一太郎のほうが高度なことができるとうことがわかってきている。それはWordにはなくて一太郎にある機能を使える場合にそれが顕著である。
たとえば、Wordにはシートという考え方がないが、一太郎はExcelのように複数のシートで文書ファイルを構成することができる。これを使えば、Wordでは複数のファイルに分けて管理せざるを得なかった一連の文書群を一つにまとめて管理することが可能になる。
同じ機能を備えていても、一太郎のほうが設定が明確でわかりやすいものなどもある。ヘッダ・フッタの設定で、偶数奇数ページ別に見出しなどを付けたいとき、ヘッダフッタをそれぞれセクションで分けるWordより、ダイアログで指定できる一太郎のほうが迷いと手間が少ない。
そうやって作業をしていると、これは一太郎のままで良かったのだというものが多いのである。
ワープロ文書を一太郎化することで、共有や将来性に課題があるのではと思われるかも知れないが、結果は用紙に出力したり外部へ出す時はPDFにしたりするし、一太郎がともに使える限り、ワープロ資産は一太郎形式で問題ない。また、仮に将来一太郎の新版が出ないようなことになったとしても、一太郎ほどのシェアがあればその膨大な資産が一夜にして使えなくなるということは絶対にないのでそれについても問題ないのである。