キーボードを使って和文を入力するには、JISかな入力とローマ字入力が2大勢力と思うが、それでも今は9割方がローマ字入力で、1割がJISかな入力とのシェア区分とされている。かつては、もう少しJISかな入力の割合は高かったし、ワープロ専用機の時代には親指シフトの使用者ももっと高比率でいたはずであるが、今はほとんどローマ字入力という状況とみられる。
かつては、ローマ字入力とかな入力とはよく対比され比較された。ローマ字入力は、一つのかなを入力するのに子音と母音と二つのキーを押下しなければならないので、2倍の労力がかかるなどと言われるが、かな入力も[Shift]キーを多用したり、ローマ字入力では拗音などかな入力より効率的な部分があって、打鍵数は2倍の違いはない。自分で憲法前文で比較したことがあるが、それによると1.45倍程度の差なのである。
それでもかな入力は、ローマ字入力より打鍵数は少ないと主張されるが、4段に亘るキーを指を移動させて打鍵しなければならないので、その移動に要する僅かな時間の積み重ねや指の移動距離による疲労などもある。しかしながら、ローマ字入力は打鍵数が多い分もある。どちらの入力方式も完全に習得した後ではそんなに入力速度の差にはならないとも言われている。
結局、全く同じ条件で比較することが難しいので、どっちが確実に有利、すなわち高速打鍵に適して疲労も少ないなどの優位性はないと思っている。自分もローマ字入力系での打鍵をしているが、かな系の入力方式も覚えられるなら覚えたいとも思う。
JISかなとローマ字でほとんどを占める和文の入力方式で、僅かながらそれ以外の入力方式を使う人もある。自分がその一人である。
入力方式だけなら、独自の方式は数多くあるようなのだが。それらのユーザがどれだけいるかということになると、そう多くはないはずである。考案だけされていて、実際にはそれを主で使うユーザがいない入力方式も多いと思っている。特殊な入力方式を使えるという人も、かな入力かローマ字入力か、いずれかシェアの高い方式も使えるのが普通であって、その方式しか使えないという人は居ない。それは、この二つの何れか、今では特にローマ字入力が使えないととにかく不便であるからで、それは、海外のどこかの国で自分の民族の言語を使う人でもその国の公用語、あるいは英語も使えるという人がほとんどであるのと似ているのかも知れない。
おかしな結論になった。