WZとHTML

投稿者: | 2019-10-28

かつて、WZ EDITORがVersion 4~5の頃、WZ-XHTMLというプラグインマクロがあって、これを組み込めばWZが高機能なHTMLコーディングエディタとして機能した。自分もこのマクロとWZを使って幾つかサイトを作っていた。
WZ-XHTMLは特に文章系のHTML構造文書を作成するのに機能が充実していて、普段使い慣れたエディタの環境と、エディタの高度な編集機能がそのまま使えるのはもちろん、コマンド文字列をコメントとして挿入することにより、見出しを自動的に拾い集めて自動的にリスト形式の目次を作成・更新したり、リンクナビゲーションを自動作成・更新することもできた。ローカルで動作するようにしたAnother HTML-lintを直接駆動させて文法チェックを行うことも可能であった。
WZ EDITORには標準でもHTMLモードである程度のコーディング作業ができたが、このプラグインマクロを導入することで、DTDに忠実なXHTMLを書くことが出来たのである。
その後、サイト自体を作成するようなこともなくなり、一時期WZから秀丸に乗り換えていたこともあってコーディングのツールのことはあまり気にしない時期もあった。たまに必要があるときには秀丸のHTML作成支援マクロを探して使ったり、そのうちにZen-Codingという記法があるのも知り、それが秀丸エディタのマクロとしても提供されていたので組み込んでみたりもした。
これが、再び使い始めたWZでも使えるようにならないかと思っていたところ、WZ 9のマイナーバージョンアップでもZen-coding/Emmetに対応してくれた。EmmetはZen-Codingの拡張版ということらしいが、その後のWZ 10にも引き継がれている。
かつてのWZ-XHTMLと同等というものではないが、WZがHTMLコーディングエディタとしても十分な機能を果たせることになったのは有り難い。大規模にサイトを作成するようなことはないとしてもHTMLの編集をすることはあるので、そういう作業においてもWZは手放せない。