ワープロ専用機にはマルチウィンドウという機能があった。他文書を上下分割して開いて参照したり編集したりできるという機能である。PCでは複数の文書を同時に開けるのは当たり前だが、ワープロ専用機で画面も小さい状態の時は、これはこれで貴重な機能であった。他の文書を参照したい時や複数の文書を同時並行で編集したいときはある。
もちろんこの機能では、同一文書の他の部分を同時に編集するということも可能であったと記憶している。
PCでは、前述のとおり複数の文書を同時に開いてタブ切替をしたり、ウィンドウを適当に並べたりして参照・同時編集や他文書へのフォーカスを切り替えたり出来るのが普通だ。もちろんそういう機能があること、そういう仕様であることは知っている。
だが同じ文書の他の部分を編集したい時というのはどうか。実際ほとんど使ったことがないが、長文になればそういう編集を必要とする場合もある。とりわけ、普段使っているテキストエディタではどうか。絶対にそういう機能はあるはず。
そう思ってコマンドを探してみると、分割モードとか分割ビューとか画面分割とか、そう呼ばれているコマンドがそれに該当することがわかった。コマンドを実行すると、画面が通常では上下に分割して、同じ文書を二画面で編集することができる。ある文書の特定の部分を参照しながら、別の部分を編集できるということである。たとえば自分は、外国語で書かれた部分を参照しながら、別の部分にその和訳を入力するというような作業がこれでできる。
テキストエディタにより制約というか機能差も多少はある様だが、概ね同様で、一方を編集しているときは他方に同じ部分が表示されているとしても勝手にスクロールなどはしない仕様になっている。
横書きで上下分割の場合は、だいたい想像が付くが、縦書きの場合はどうなのかと、WZと秀丸でやってみると、これが中々難しい。縦書きの場合は一行の字数が少ないときは上下分割でも良いかも知れないが、字数が多い場合は左右分割で並べたい。なのに、これは一筋縄では行かない。WZでは多重化というコマンドを駆使してしなければならないようだ。秀丸では、とりあえずすぐにはやり方がわからない。どちらも、隠れているコマンドがあってメニューからは実行できないのかも知れない。
今後調べる。