黒軸金冠

投稿者: | 2017-01-17

「仏壇」と揶揄されることもあるような、黒軸金冠のデザインの典型的な万年筆は普通の会社で仕事に使えるのか。何度か持ち込んで試してみたことがあるが、結論としてはかなり難易度が高く、普通に使い続けるのに勇気が要ると感じた。
理由は、何といってもあの見映えから来る圧倒的な存在感である。遠くからでも一目でそれが万年筆、高級な筆記具だとわかってしまう。そんな普通の事務仕事で、そんな高級な筆記具を使う必要があるのか、周りが100円程度のボールペンを使っているのに、違和感がありすぎて使うことの理解を得るのが難しい。
多くの人は、他人の筆記具など注目はしていないと思うのだが、それでも目に入ってしまえば無駄なことをしていると思われるに違いない。立場上、指摘を受けなくてもきっと内心そう思っているのだと感じるので同様である。キャップを尻軸に付けないと幾分緩和するが、それでもニブの部分が完全に金色であるので、やはり似たようなものだ。
もちろん、使ってはならないということはないが、仕事の書類か手帳などプライベートなものかに関わらず、普通使わなくても良い物を使っているのだから、無駄なことをする人だと思われそうである。興味を持たれて貸せと言われるのもまた貸せない理由を説明しなければならないので困る。
逆に言えば、黒軸金冠でないデザインのものであれば、万年筆でも問題がないかもしれない。100均でも買えるような、一見ボールペンかと思うようなデザインのものなら皆見過ごすだろうし、キャップレスなど万年筆かどうかわからないものも、多分問題がなく会社の仕事でも使えそうだ。
ただ、海外製の派手なデザインのものなどは、これはまた黒軸金冠以上に目立つことがあるので、やはり周りの様子を見ながら持ち込む必要があるように感じる。