独自配列のデメリット

投稿者: | 2019-07-21

和文入力には、ローマ字入力とは全く別の方式を使っている。ATOKのローマ字カスタマイズを使って定義し、スタイルファイルを切り替えて実装している。Google日本語入力でも同様の方式でこの別の方式を使えるようにしている。
別記事のとおり、今国内での標準的な入力方式はローマ字入力である。
自分の方式においても、IMEをオフにしたときはQWERTYキーボード盤面どおりのアルファベットで、それ基づくローマ字入力が使えなくなったというわけではないが、こういう別の入力方式を使うことによるデメリットは多くある。
何といっても、他のPCでその配列方式が使えるわけではないので、標準のローマ字入力もいつでも使えるように忘れないようにしておかなければならない。他のPCを使う機会は頻度は高くないとしてもそれなりにある。会社で頼まれてその人の操作をサポートしたりする場合もあるし、共用のPCを操作しなければならないこともある。PCを与えられた操作研修などでも同様である。QWERTY配列キーボードを備えたPC以外の機器、例えばテプラやポメラなどを操作する場合でも、ローマ字入力はできるが好きな配列に変更することはできない。PCを乗り換えたときや設定を初期値に戻したときなども、最初の設定は標準ということになる。
違う配列を使うということで、ローマ字入力との切り替えで入力の混同、入力ミスはどうしても増える。ローマ字入力から切り替えて10年以上経ってようやくローマ字入力に由来するミスタイプはなくなってきたが、逆にローマ字入力を使うときは自分の方式に起因するミスタイプはよく発生する。それでも、ローマ字入力は使える。
入力方式はIMEに依存すると、今はATOKやGoogle日本語入力で実現できているがこの先ずっと安定的に使えるかどうかはわからない。ローマ字入力のような標準の方式で一般に広く普及している方式であれば、今後もずっとサポートされていくことは間違いないが、勝手にカスタマイズしたような個人的な方式については、いつ使えなくなってもおかしくはないのである。
そういうリスクはあるが、今のところは快適に使えているので大きな問題はなく、そういうデメリットよりもメリットのほうが大きいので今後もこの方式を使っていくのである。
主なメリットとしては、打鍵数が少なく高速かつ疲れにくい、他人と違う方式であることの優越感、などがある。