無刻印キートップ

投稿者: | 2019-07-23

ピアノなどの鍵盤には、これが「ド」だとか「レ」だとか、そういうラベルはない。そんなものは弾ける人には不要で、習得するという人もやがて弾けるようになる。
一方のPCのキーボードには、これが何のキーなのかというラベルがあるのが普通である。キーボードを習得する人は、最初はそのラベルを見ながら覚えるが、ある程度覚えてしまって、ブラインドタッチまで出来るようになると、そういうラベルは必要がなくなる。
HHKB Proにはキートップが無刻印のモデルがある。キーのラベルがない。初めてこれを見たときは、こんなキーボードで実用出来るのかと思う。確かにアルファベットだけは自分もキーの位置を覚えているので刻印は不要かとも思ったが、数字や記号、機能キーは覚えられない。これは本当に全てのキーを把握している人でなければならないと思って、HHKBを買う時は無刻印までは買えなかった。
HHKBも墨色モデルを選び、Realforceで今も使っているのは黒色のキーボードで、昇華印刷の黒文字刻印であるので、見方によってはその刻印が見にくく、ある意味無刻印に近い。それでも、これで十分間に合っている。
アルファベットのキーは全て覚えているし、和文入力もアルファベットがどうということではなく指の動きで覚えているので、そのキーが何なのかはあまり関係がない。数字と記号は苦手で、この刻印が見えにくいキーボードだとホームポジションを頼りに手探りだったりするが、使う頻度が高くなく、そんなに高速入力を求められているわけでもないので、なんとか間に合っている。
要するに、ブラインドタッチができるのであれば、キートップの刻印は実はなくても良いのかもしれない。
とは言っても、別のキーボードを使うとき、白系配色ではっきりと刻印が確認できるものだと、それがどのキーかチラ見してわかるので安心して自信を持ってタイピングをすることができるので、刻印は全く不要とも思えない。だとすると、尚更この昇華印刷で刻印があるのかないのか見えにくいという程度が丁度良いのではないか。