今までほとんど使ったことがないのだが、ATOKには固定入力という機能がある。
英数字の他、ひらがなやカタカナなどに固定して入力するもので、変換操作ができない。かな漢字変換が出来るよみの入力の為の入力文字種切り替えとは異なる。
英数字固定については、英文などの入力に適している。IMEをオフの状態での入力との差は、ATOKの英文入力補助の各機能が使えるか否かという違いがある。固定入力ではない半角英数入力とは、要するにモードが固定されているか否かの違いであると思う。
ひらがなカタカナ、半角カタカナ固定は、連続して仮名だけを入力する際に使うものだろう。たとえばひらがなで人名のふりがなだけを連続して入力する場合とか、子供向けにひらがなだけの文章を書く場合などは、確かにそういう機能を用いると便利だが、そういうこと以外、他にはあまりそういう場面が思いつかない。ひらがなだけ、カタカナだけの文というのが、あまりない。
それでもワープロ専用機の時代などであれば、変換モードと固定モードを切り替えて入力するという方法もあった。固定モードで入力しておいて、後から特定の所だけ変換していくという入力方法もあったと思うが、今のIMEではそういう方法は一般的ではなくなっている。