インターネットを始めた当初は、まだ電子メールは個別に通信できるほとんど唯一の手段のサービスとして重要な位置を占めていた。
インターネットエクスプローラをインストールしたら、おそらく同時にOutlook Expressのメーラーもインストールされて、それで使い始めるのが標準でもあった。自分もそうしたが、やがてNetscapeの存在を知りそれを使うように切り替えたり、そのうちにシェアウエアのBecky! Internet Mailにして、しばらくそれを使い続けていたように思う。電信八号やnPOPのようなメーラーがあるのを知ってそれも試したし、テキストエディタのEdTexが組み込まれたEdMaxとかいうメーラーもあった。市販品ではユードラというメーラーも有名だったし、他にも幾つかそういう電子メールのソフトを試したように記憶している。
結局しばらくはBecky!を使ったが、その頃だったかもう少し後になってからだったか、ブラウザ付属のメーラーとしてはNetscapeの後継であるMozillaブラウザスイートのメーラーや、さらにその後はFirefoxと分離したThunderbirdも使ったりした。
その後、あるいはその流れの中ではWZ EDITORにWZ MAILがマクロで組み込まれて、好きなテキストエディタとメーラーが融合するのは理想でもあったので、今度はそれをしばらく使った。
だがWZ MAILは暗号化のPGPなどには対応していなかったはずで、そういうことが行えるメーラーとして、多分Thunderbirdを使ったのだったかも知れない。
そうしているうちに、メールはクライアントソフトからWebメールが中心になり、Gmailを使い始めたことで、やがてメールはだいたいGmailを主として使うようになったので、メールソフトは基本的には不要になったのであるが、やはり送受信したメールのデータのバックアップをしたいという思いから、一太郎Premium同梱の市販メーラーShurikenをその目的で使うようになったのである。
秀丸メール前身の鶴亀メールはどの段階で使い始めたのかもう覚えていないが、それもまたテキストエディタが組み込まれたメーラーとして期待をしつつ、あまり主で使うということはなしにいたのだが、Shurikenも今後はどうなのかと考えて、今はブラウザのWebメールに加えてクライアントとしてその秀丸メールも再び使い始めてみているという感じである。