一太郎を懐かしみつつ

投稿者: | 2012-01-19

たまにこっちにも書くか。

その昔、パソコンを使い始めた頃は、日本語ワープロソフトと言えば一太郎という時代だった。
その頃はまだWordは日本語の文書作成の一般的なやり方からすると異端であり、かなりの感覚の転換が求められるもの、という位置づけでもあった。
ワープロ専用機も十分に活躍している時代でもあったので、ワープロ専用機の感覚とも共通している部分も多い一太郎のほうが、パソコンへの乗り換え組にとっては習得しやすいという感じもあった。

自分もワープロ専用機からの乗り換え組だから、当初のパソコンの主な用途はワープロでの文書作成で、比較のためにWordも時々使いつつ、メインは一太郎であった。
程なくして文章執筆ツールはテキストエディタをメインで使うようになり、ワープロソフト自体をあまり使わなくなった。仕事ではWordがメインになったし、一太郎のシェアも次第に低くなってきて、Wordがあればとりあえず良いなあとも思うようになり、そういう状況で一太郎をあまり使わないようになってから10年以上は経っただろうか。

仕事環境のPCにはそれでも一太郎がインストールされているので、試しにと起動してみると、意外に動作は機敏。以前のような動作の遅さはあまり感じない。メニューなどを一通り見つつ、機能を少し試してみると、もうすっかり使い慣れたWordの感覚ともそう違わず、文書ファイルの互換性もある程度確保されて、使い方に戸惑う事もあまりないように感じた。ワープロ専用機時代の名残も何となく感じさせる機能をニヤニヤしながら眺めつつ、普通に日本語の文章を作成するなら、一太郎も悪くないのかもと思う。文書の互換性等を考えるとWordのほうになるのだが、自宅環境で自分で使ったりするような文書であれば問題は無いし、Word形式やODF形式への変換、またPDF出力の手段も確保されるのであれば、今ちゃんとしたワープロを導入していない自宅のPCへ、一太郎環境を入れておくのも悪くないな、と思い、このたび出る一太郎2012承を予約してみたところなのである。

これだけ日本語日本語と紹介されたら、自分としても、どんだけ日本語文書の作成環境が向上するのだろうと、試してみたくなるではないか。