ATOKの環境引継方法

投稿者: | 2019-02-16

ATOKの辞書や学習情報、設定を別のPCへ引き継ぐには幾つかの方法がある。
たとえばATOKを新しい版に更新したときは自動でその全ての辞書や設定が引き継がれるが、個別に行う方法も様々ある。
全ての設定を自動引継ぎ以外に、例えば別のパソコンでも全く同じ設定を使いたいという時や再インストールをするなどの時は、ATOKバックアップツールを使うのが良い。これでバックアップしてリストアすると、全く同じ環境が再現できる。別のPCと設定などを共有したいときはATOK Syncのクラウドサービスを使う方法もあるのだが、どちらがメインの側なのか曖昧になって、一方で削除したものがまた復活してしまったり、同期のためのファイル数やサイズが大きい場合もあってネットワークのリソースを使うので、状況などが許せばこれを利用するというのもある。
設定項目だけの引継ぎなら、ATOKプロパティをテキストファイル(拡張子は.aen)で保存できる。また、キー定義とローマ字定義、配色についてはスタイルファイル(拡張子は.sty)により引継ぎを行える。配色は他のスタイルからの読み込みは可能だがそれだけ出力したりそれだけインポートする機能はない。キー定義とローマ字についても、テキスト出力と他のスタイルからの読み込みが可能だが、それだけ個別にインポートすることはできないようだ。
辞書に関しては、辞書をそのまま引き継ぐ方法もあるが、単語と用例が辞書ユーティリティを使ってテキスト出力できるので、それを使う方法もある。省入力データに関しても辞書ユーティリティを使って出力や取り込みができるようである。