普段ATOKでAOURを使っているが、普通のローマ字入力もまだ普通には使える。
MS-IMEを使って、AOURではない、普通のローマ字入力での入力を試みているのであるが、やはりどうも、もどかしいというか、面倒臭い。
普通のローマ字入力を使って何を打鍵して入力するのかということもないのであるが、それでも、逆にこれが標準的な方式なのだと思えば、これが公式な方法というか、これが正しい方式で、なんだか正しい社会的な行いをしているような気になって、ある意味少しは気分がいいかもしれない。
普通のローマ字入力は、ワープロ専用機の頃に習得した。次第に入力速度も向上して、数年後には独習でブラインドタッチもできるようになった。ブラインドタッチは、自分で意識して習得しなければ、勝手にブラインドタッチができるようにはならない。
ローマ字への抵抗は全くなかった。それまでにもローマ字で文章を書いたりできるようにしていたので、それはもちろんキーボード入力に備えてというわけではないが、よくそういうことをしていたので、ローマ字でかなを考えることにはもう問題はなかったのである。
そこへきて、ローマ字方式で入力ができるというのであるから、これはまさに自分向けの方式だと思って、すぐにかな入力から切り替えたのである。
今でもローマ字が苦手な人は、一つのかなを入力するのに綴りから考えなければならないので苦労することになるとは思うが、かな入力の場合はそのかなを探す手間がかかるので、実際には大して入力にかかる手間は変わらないと思える。
MS-IMEは、このように比較のために使ってみる場合か、ATOKが使えない環境で仕方なく使うか、そういう状況下でしか使うことはないのであるが、入力と変換に関しては、特別性能が悪いとも思えない。
普通の文章は普通に変換できるし、日本語入力システムとして劣っているとも思えない。ATOKとの比較では様々な機能差はあると思うが、特に入力環境を気にするのでなければこれでおおむね、問題はないのである。
しかし、普段ATOKでAOURを使っている自分としては、AOURでないことで、そのようなカスタマイズされた入力方式を使えないことでのストレスは大きい。
すでに、AOURでの入力でなければやっていけないようになっているのである。
と、ここまでローマ字入力で入力をしてみたが、やはりAOURに戻した方がずっと快適である。ATOKでAOUR。結局はこの方式でなければならないのである。