ATOKスタイルファイルの新旧について

投稿者: | 2012-02-09

AOUR配列の定義ファイルとして、ATOKのスタイルファイルを配布しているが、基本的に自分の今の環境のATOKのVersionのものしか作成できない。これまでもそうだったが、多分今後もATOKは最新のVersionのものを使うつもりなので、最新のATOK用の定義ファイルについては配布できると思う。

また、ATOKのスタイルファイルは、それより新しいVersionのATOKで使う時はスタイルコンバートができるが、逆の場合はできない。古いATOK用のスタイルファイルを出力する機能も無い。つまり、ATOK2012では、ATOK2011以前のスタイルファイルはコンバート機能で読み込めるが、ATOK2011でATOK2012以降のスタイルファイルはそのままでは読み込めないという事である。

そういう場合、少し手荒い方法だと思うが、スタイルファイルの内容をテキストエディタで修正することで、古いVersionのATOKで読み込めるようになるようだ。
具体的には、スタイルファイル冒頭部の次のセクションの「ATOKSTYLE??」と「Version=??.00」のところを、読み込もうとするATOKのに合わせて書き換えてやると良いようなのである。

[環境]
IDCode=ATOKSTYLE24
Version=16.00
Revision=1.00

ATOKのバージョンと、セクション内のATOKSTYLE、Versionとの関係は、次の一覧のようである。(ATOK2007より古いバージョンは未確認)

ATOK ATOKSTYLE Version
ATOK2012 25 17
ATOK2011 24 16
ATOK2010 23 15
ATOK2009 22 14
ATOK2008 21 13

内容を見ると、あまり書式等の違いは無いようで、おそらくATOK2012のスタイルファイルでも上記のとおり[環境]セクションの書き換えで、ATOK2008でも読み込めるのではないかと思う。多分、ATOK2005あたりでも大丈夫ではないかとも思う。
ただ、ローマ字や色の定義こそあまり仕様の変更が無いから良いとしても、キー定義に関しては新しいVersionで新機能の割り当てなんかがあると、その部分の整合性で、このような方法で古いATOKに適用できるかどうかは結構怪しい。