良い電卓

多くの人はパソコンのキーボードには拘らない。入力さえできれば良いという。さほど大量に文字入力をするわけでもない。そもそもノートPCの場合はキーボードは本体のものを使うのが基本だし、デスクトップ型にもキーボードは付属している。あえて自分で選んで外付けで使うことなどしない。
素材の違いやスイッチの違いなどがあり、また押下圧なども調整されていて、そういうキーボードより格段に快適である。
キーボード以上に疎かにされているのが一般電卓である。これも得られる計算結果はどれを使っても同じなので、あえて質の良いものに拘らない場合がほとんどである。今は100均でも売られているし、そうでないものでも1000円前後のものが一般的であって、日常で使う演算の結果を得るためにはそれで何も困らない。
しかし使い比べてみると、キーボードの場合と同様に良い電卓は打鍵感もスムーズで打鍵音も静かである。内部がどのような機構になっているのかわからないが、少なくとも桁数が違えば要する処理能力も異なるので、結果が表示されるまでの速度も僅かに異なる。簿記などの検定、職業的な使用での早打ちにも対応できるようロールオーバー機能を備えていたり、キーの刻印が消えないように2色成型になっているものもある。日付、時間計算や検算機能などの付加機能があるものもある。
それらの機能を使わないとしても、やはり良い電卓のほうが作業がスムーズであって、快適さが異なる。特別高価なものとまではいかなくても、少し良い電卓を持っている方がストレスも溜まらない。